以前、自律神経が乱れているのが分かったので自分で副交感神経優位になるようコントロールしているということを書きました。
なにもせずじーっとして、頭の中でもできるだけ何も考えないでいると、やがて副交感神経優位になり、呼吸が深くなり、疲れがファーっと表面に出てきて、やがてそれが流れていき、すっきりします。
ただ、副交感神経優位にまで持っていくのが結構難しく、気が付いたら考え事をしたり、呼吸がどうしても落ち着かなかったりして、あれこれ工夫していました。
ひとつ気が付いたのは目線です。
遠くを見ているとちょっと不安になったり気持ちがうわずったりしやすいので、できるだけ近くの一点を見ているとリラックスしやすくなります。
それでも意識があちこち飛んだりするのでこれをどうしたもんかと考えていると、あるときとてもリラックスできていて、「なんで?」と考えると、丹田を意識していることに気づきました。
丹田とはおへそのちょっと下、ざっくり言うと下っ腹の辺りです。
ここを意識しながらじーっとしていると、かなり早い段階でリラックスでき、副交感神経優位に持っていけるようになりました。
『あーこれが”臍下丹田に気を鎮める”ってやつか』と改めて納得。
そもそも丹田とは中国の古代思想みたいなもんで、それが日本に伝わり、禅とか武道でよく使われるようになりました。
正しくは臍下丹田(せいかたんでん)と言い、そこに気を鎮めると心身が統一され云々らしいですが、これってなんか思想に酔ってる感じがして好きではなかったんですよね。
ちょっと中二病的なロマンがあったり……
しかし改めて副交感神経優位にする方法論として考えるとやっぱり有効なのかなと思いました。
丹田が正確にどこかは別として、意識をお腹の辺りにまとめるイメージを持つとすーっと気持ちが落ち着いてき、呼吸も深くなっていきます。
逆に、意識を頭にもってくると気持ちがうわずってなんか焦ってきます。
鎮めるというキーワードで考えると神道も鎮魂というのがあり、これも意識を下に鎮めるという意味なのでしょうかね。
やっぱり昔の人が考えて現代まで残っている文化(?)というものは、それなりに意味があるんだなと再確認できました。
ただ、仰々しい言い方まで踏襲しなくてもいいと思いますが。
「臍下丹田に気を云々」ではなく、「お腹を意識する」でいい気がします……