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「ブラックアウト」キャンディス・オーウェンズ著 感想

サウンドハウス

どこかで話題になっていた「ブラックアウト」という本を読んでみました。

キャンディス・オーウェンズ - Wikipedia

内容は、いかに民主党が黒人の味方のふりをして黒人コミュニティを破壊してきたかという事実を保守系黒人のキャンディス・オーウェンズ氏が詳細なデータと共につきつけるというなかなかセンセーショナルなものです。

一例を挙げると、白人警官に殺された黒人は黒人に殺された黒人よりもはるかに少ないとか、黒人に対する様々な補助政策が逆に黒人の意欲や独立心を奪っているとか、黒人家庭に与えられる補助金制度が黒人家庭を崩壊させているなどなど。

日本に住んでいる日本人であればいずれも全く接したことのない情報ばかりで、読むほどに暗闇に光が射していくような希有な読書でした。

 

 

オーウェン氏は黒人女性でありながらBLMやMeetoo運動にも懐疑的で、その欺瞞や危うさを冷静に暴いていきます。

正直どんだけ腹座ってんだよと感心しました。

 

現代アメリカ社会や黒人問題に興味がある人は必読の書です。

ただ、注釈が一切ないので、例えば「ジムクロウ」「公民権運動」「リンドン・ジョンソン」「ジョージ・フロイド」「NAACP」「KKK」といった単語の意味が分からない人、聞いたことはあるけどぼんやりしている人は先に簡単な黒人史の本を読んで予習しといたほうがいいでしょう。

実際もっと突っ込んだ黒人補助制度についても書いてあり、上記の知識を普通に持っていても結構難しいところが多々ありました。

黒人史のおすすめはこちら。

 

冷静で論理的な本ですが、個人的には社会主義・共産主義に対してはややアメリカ人独特のヒステリーがある気がしました。

2020年の著書ですが、中国については本当に何一つ触れていないのもちょっと不思議です。

まあ主題ではないので別にいいけど。

あと最後の締めのトランプ礼賛もちょっと引きました。

言ってることは分かるけど、そこに着地することでなんかトランプ応援本を読まされた気になってしまい、せっかく積み上げた何かが崩れ落ちた感じがしました。

なんであんなトランプの手先みたいな締め方をわざわざしたのか謎です。

訳者の後書きもなんか仰々しくて軽く引きました。

 

とはいえ、久々に読み応えのある本が読めて面白かったです。

アメリカが知りたい人は頑張って読んでみる価値はあります。

 

 

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