これからギターをはじめる方は、「ギターって何でできているんだろう?」とはあまり考えないと思います。
しかし、ギターを弾いたり管理する上で素材を知ることはとても重要です。
ギターは細かいパーツを除いてほとんどの部分が木でできています。
それを踏まえて、初心者でも知っておくと役に立つことを書いておきます。
木は湿気を吸うと膨張し、乾燥すると収縮します。
この性質がギターにどういった影響を及ぼすのかというと、まず乾燥すると比較的音がシャープになり、湿気を吸うとぼんやりしてきます。
まあこの辺は最初は分からないと思うのでなんとなく知識として知っておきましょう。
問題はネックの反りです(ネックとはギターの細長い部分)。
ギターは極端な湿度の高低でネックが変形し、反ってしまいます。
そうなると音が詰まったり出なくなったりするので修理が必要となります。
ギターと湿度の関係についてはこちらを参照。
ギターは木でできているので、意外ともろいものです。
ちょっとぶつけたら傷がついたりへこんだり、下手したら折れたりします。
アーティストが傷だらけの年季の入ったギターを使っているのを見たことがある人も多いでしょう。
長年使っているとそうなってきます。
まあそれもギターの味だと思います。
雑に扱っても大丈夫そうなイメージがあるかもしれませんが、実はギターはけっこう繊細な楽器なのです。
余談ですが、そういった経年劣化をわざと再現したギターも存在します。
こちら。
当たり前ですが、ギターは雨に弱いです。
雨が降っている中で演奏するなんて言語道断!
外に出さなくても湿度でダメージを受けます。
バンド活動などでギターを外に持ち出す予定がある人は雨対策は考えておくべきでしょう。
たまに野外ライブでどしゃぶりの雨の中演奏しているものがあり、それはそれで絵になりますが、ミュージシャンは本心では嫌だと思いますよ。
お客さんがいるから腹をくくって楽器を潰す覚悟でやってるんだと思います。
あるいは雨用のサブギターでやってるか。
ギターの動画などで「メイプル」とか「アルダー」「マホガニー」「アッシュ」「バスウッド」といった単語を聞いたことがある人もいると思います。
それらは全て木材の名称です。
ギターは木材の組み合わせで音ががらりと変化します。
そこが面白いところです。
ただ、初心者ではなかなかそこまでは分からないと思うので、これもなんとなく知識として知っておくだけでいいでしょう。
知らんがな…
所詮ギターというものは森林を伐採し、アホみたいに大量生産された製品です。
使われなくなったギターのリサイクルなどもあまり聞いたことがありません。
今流行のSDGSとは逆の位置にあるものです。
それが受け入れられない人はやめときましょう。