譜面の読み書きを学んでいる人は一定数いると思いますが、譜面には無数のローカルルール、ローカル記号があるということを知らない人は意外と多いようです。
先日も生徒さんに譜面を渡されて、見たこともない記号が書いてありました。
説明を聞くと理解できましたが、譜面の読み書きをはじめて25年ぐらい経つ僕でも初めて見る表記でした。
ただ、生徒さんが仕事をしている界隈ではそれが”正しい”表記なのだとか……
そもそも譜面というものは学問ではないので、国際的な規定が存在しません。
クラシックならもしかしたら厳格に統一されているのかもしれませんが、ポップスやジャズではそういった動きはないようです。
ですので、個人で使っている記号やあるグループでのみ通用する記号というものがたくさんあります。
問題はそれらを標準的な表記だと思い込んでいることです。
初見に近い現場で見たこともないローカル記号が使われている譜面を渡されると、ミュージシャンはパニックになります。
ですから、何がローカルで何が標準に近いかを知っておく必要があります。
では何が標準的な表記なのか?
どうやって知ればいいのか?
一番手っ取り早いのは、大手譜面作成ソフトを使うことです。
SIBELIUS ( シベリウス ) / Sibelius 譜面作成ソフトウェア
これらで採用されている記号が標準、それ以外はローカル表記だと考えていいでしょう。
最初からソフトでしか譜面書かないという人は何も考えなくて結構です。
ただ、手書き中心の人は一度自分の書き方にローカル記号、ローカル表記がないかを知っておく必要があります。
余談ですが、表記は標準的でも面倒くさい譜面を書く人もいて、ジャズミュージシャン時代に飲み屋でそういう人の話題で盛り上がったことがありました。
その辺もまた書いてみたいと思います。