ガーシーチャンネルを見ていると、某ミュージシャンが女性に曲を作って武道館でその子のために歌ったという暴露がありました。
それだけならとても美しいことなんですが、そのミュージシャンは曲を贈った相手をボロボロにして捨てたそうです。
詳しくはガーシーチャンネルを見てください。
まあそれはともかくとして、ミュージシャンが自分のためだけに曲を作ってくれて、それをライブで自分のためだけに歌ってくれるというシチュエーションに憧れている女性は多いと思います。
そこで今回は、ミュージシャンにとって誰かに曲を贈るということがどの程度のことなのかをミュージシャン側からお話してみたいと思います。
(またミュージシャンに嫌われる…)
文末にミュージシャンに曲を贈られてもなお贈られた女性が上に立ちミュージシャンを手玉に取る方法を書いています。
まず大前提として、ミュージシャンにとって作曲とは仕事です。
作曲家であれば何もなくても毎日毎日作り続けないといけないものです。
例えるなら料理人にとっての料理と同じです。
ただ、一般の方からすると料理よりも作曲の方が神秘的であるというだけで、やってることは基本同じです。
仕事での作曲にプラス1曲増えたところでどうってことありません。
下手したらボツ曲を彼女用にしたなんて可能性もないこともないでしょう。
あと、誰かのために曲を作るのってネタがしっかりしてるから、実は作りやすいんですよね。
作曲者からするとネタ提供してくれてありがとう!と言いたいぐらいだと思います。
作曲というのはコスパがいいものです。
楽器は既に持っているし、仮にCDを作るにしても今はアマチュアが個人で簡単にできてしまいます。
絵画や彫刻のように原材料も必要ありません。
手持ちの機材でお金を全くかけずにCD1枚作ることぐらい、ミュージシャンなら朝飯前です。
レストランだのプレゼントだので数万円吹っ飛ぶことを考えたら、曲作る方がコスパがいい上に、下手なプレゼントより感動してくれてラッキー!と考えるミュージシャンはきっと多いと思います。
まあ、全員が全員そうでないとは思いますが。
一発で女性の心を掴める武器を持った男が、自分のためだけにその武器を使っていると考えるのは乙女が過ぎます。
他の女にも曲作ってるに決まってますから……
特にシンガーソングライターなら彼女できる度にその子に曲を作っていると思っていいでしょう。
もちろんそんなことはわかりきっている上で曲を贈られるのならいいのですが、自分だけ特別だと勘違いしてのめり込んでしまうと後で痛い目を見ます。
「私のために作ってくれた曲」とは何なのかをまとめてみましょう。
それは、仕事の一環として片手間に作れて、コスパがよく、誰にでも作っていて、しかもワンチャン仕事に還元されるものです。
はっきりいって、ミュージシャンにとってはかなり都合のいいプレゼントです。
そう考えると感動して身も心も捧げようという気持ちが薄れてくると思います。
もちろんそれでいいのです。
ミュージシャンに曲を贈られたら、『ラーメン屋の大将がプライベートで自分のためだけに1杯ラーメンを作ってくれた』と脳内変換してみましょう。
もちろんそれは特別なことだし、感謝するべきですが、それだけで身も心も持っていかれる女性はたぶんいないでしょう。
ちなみに、ラーメンには材料費が要りますから、ミュージシャンが曲を作るよりお金かかってます……
最後にひとつ、曲を贈られた女性がミュージシャンに心を奪われず、逆にミュージシャンを手玉に取るための必殺技をお教えしましょう。
それは、曲を贈られてもわざとそっけなくすることです。
大げさに喜んだり泣いたりせず、軽く一言「ありがと」ぐらい言ってその後感想も言わずに放置してみましょう。
基本ミュージシャンは自分が作った曲の感想を欲しています。
自信満々で作った曲に対して唯一のリスナーからいつまで経っても感想が返ってこないと、ミュージシャンは不安でいても経ってもいられなくなってしまいます。
「ダサかったかな?」
「いや、そんなはずは…」
「あいつは俺のファンだし、俺の曲をいいっていつも言ってたはず…」
「歌詞が気に入らなかったのか?」
「何かを疑っているのか??」
「こっちから感想を訊くか……いやそんなみっともない真似ができるか!」
「もしかして、他のミュージシャンからも曲を贈られて俺のと比べてるんじゃ???」
などと疑心暗鬼になり、悔しくて悔しくて夜も眠れず、気が付けばあなたのことが忘れられなくなっています。
そうやってたっぷり焦らしておいてからちゃんと感想を言ってあげると、ミュージシャンは救われたような気持ちになり、「俺のことを理解してくれるのはこいつだけだ」と考えるようになります。
そういう単純な生き物です。
駆け引き上手な女性は一度やってみましょう(失敗しても保証はできませんが)。