八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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久々にAKIRAを読了した感想

サウンドハウス

少し前、どうしてもAKIRAが読みたくなり大人買いしました。

k-yahata.hatenablog.com

読み進めていくと、あーそうそう、この退屈さにうんざりして途中から読む気なくしてたなーと思い出しました。

1巻は単純に面白いんですが、一度東京がAKIRAによって破壊されてからずーっとなんか微妙な退屈さが続きます。

作画も古いし、萌えのかけらもないし、ギャグもそんなに笑えないし……

ただ、40代で再読すると、なんとなく主題が掴めました。

 

主題は「力」です。

AKIRAという絶対的な力と哲雄の相対的な力、AKIRAが自然なら哲雄は人為的、再現的。

もっと突き詰めるとnatureとartificialという対比なのかもしれません。

アキラはnatureなので、ナンバーズなのにタカシやキヨコのように老いておらずにずっと子供で無垢、一方哲雄はの力は人工的(artificial)に作られたものなので、クスリ(人工物の象徴)に蝕まれ、最後グロテスクに肥大して崩壊していきます。

アキラと哲雄の対比でずっと読んでいくとなんかすっきりした気がしました。

そこが分からないと古くさい超能力ディストピアものにしか読めないのでつまんないのでしょう。

AKIRAって漫画の純文学なんですよねえ…

 

今回気になったのは、作中にある「流れ」という表現。

大友さんは「力」と「流れ」というキーワードで主題を表現しています。

「流れ」の方が「力」よりも上の概念らしい。

時々出てくる過去の描写や、二度目のAKIRAの発動で金田が体験する過去や生命の誕生みたいな表現は、AKIRAによる「流れ」を体感したということなのでしょうか。

哲雄がいかに力をつけてもそれは点でしかなく、「流れ」そのものであるAKIRAにはまったく及ばないどころか、AKIRAはその「力」を「流れ」に取り込んでしまう……

再読してそのへんまで読めたので、いい体験でした。

やはり名作です。

そして、名作には必ず退屈なところがあると、かの渋澤龍彦氏が言っておられたのを改めて噛みしめました。

未読の方、しばらく読んでないという方はこの機会にどうぞ。

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yahatakensuke.com

 

 

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