これまでの記事。
ここまでで、コードの原型から引き算→転回→さらに引き算、と変化してきました。
では今度は、これらのヴォイシングを「動かす」ということをやってみたいと思います。
一般的なコードワークは、コードを押さえてそれをジャカジャカ弾くだけです。
しかし、色々やっている内に、なんかコードが動いてるなあ…というものにでくわしたことがある人も多いはずです。
今回はそういったものの仕組みや作り方をご紹介します。
下記は前回ご紹介したCの転回形です。
これを動かす際、動かせる範囲はこちらになります。
基本黒丸のコードを押さえたままで、どこか一つだけ黒丸から白丸に行ったり来たりすればコードに動きが出ます。
白丸がどういう音でどういう理屈で使えるのかはここでは省略します。
多すぎてどう動かしたらいいか分からない場合はこちらを試してみて下さい。
黒丸を全て弾きながら、1弦の8Fと10Fを行ったり来たりします。
これが「コードを動かす」ということです。
単純にベターっと押さえたコードをジャカジャカ弾くよりも味わいがあって、ストーリーが生まれてきそうな感じがしませんか?
また、こういったリフやイントロも聴いたことがあると思います。
では他のヴォイシングはどうやって動かせばいいのか?
どの音が動かせるのか?
それは自分で探してみてください。
正解を教わるよりも自分で探りながら見つけて行く方が、自分だけの動きになる可能性があります。
そうして、最終的に自分らしいヴォイシングになることがゴールです。
ここまで来れば分かると思いますが、コードを動かすためにはヴォイシングの引き算が必須です。
なぜなら、大きいコードを弾くと指を全部使ってしまうので。
コードを小さくしていくことで動かせる範囲が出てき、オリジナルな音使いやストーリーのあるコードワークが可能となるのです。
最後に、次回は小さいヴォイシングでコードをつなげていく方法をご説明します。
続はこちら。