前回の続き。
横浜にギター教室を構えて10年経って感じたことです。
関西人は普通に値切ります。
まあお店にもよるし人にもよりますが、値切り文化というものがあって、ビジネスというよりはコミュニケーションの一部となっています。
それを言うと関東の人は皆驚き、根掘り葉掘り訊いてきます。
どうやって値切るんですか?
どういうタイミングで言うんですか?
何を買うとき値切るんですか???
関東は言い値でスパッと買うことが粋だという文化なのでしょうか。
そういえば一度横浜の人がギターを買うというので同行したとき、僕が当たり前のように「どれぐらい値切ります?」と訊いたら一瞬固まり、「え?値切っていいんですか?」「なんて言えば??」「どのタイミングで言うんですか???」と質問攻めにあいました。
実際値切り交渉してましたけど、恐る恐るだったので店員に負けてましたね……。
これも関東の特徴ですが、アパレルの店員の態度がもう最悪です。
横浜に来て最初の1年ぐらいはあちこちのお店に行ってましたが、だいたい店員の態度が悪いのでもう行く気なくし、それ以降服は全部ネットで買うようにしています。
一度横浜のどこかのお店に入ったとき、誰一人「いらっしゃいませ」とも言わず、こちらを監視するような目つきでずーっと見てきたので気分が悪くなってすぐに出たことがあります。
なんで客にあんな態度取れるのか理解できません。
その点関西のアパレル店員はよかったなーと今更ながら思います。
横浜進出が決まったら、いつでも東京遊びに行ける!あの店やあの名所、あの美術館、あの街に行こう!と毎日考えていました。
実際横浜での生活がはじまってすぐ東京に遊びに行ったんですが、1年も経ったらもう行かなくなりました。
何でしょう、いつでもすぐに行けるという安心感と、あと東京でできることって全部横浜でできるので。
電車で30分もすぐに「遠いなー」という感覚になったというのもあります。
来たときにもう30過ぎてたので渋谷だ新宿だという歳でもなかったですし。
一度レコーディングで新宿に行ったとき駅で迷子になったのがトラウマです。
横浜の教室には東京の方もよく通ってくださいますが、生粋の東京生まれの人はやっぱり江戸弁しゃべるんですね。
「べらぼうに~」とか「あるってたら」とか言っている人がいて感動しました。
東京の下町行ったときもそんな口調で話してる人がいた気がします。
東京の人が大阪行ってみんな大阪弁しゃべってるのに感動するようなもんでしょうか?
数年前、トイレットペーパーがなくなるという偽情報が出回ったとき、近所のドラッグストアやドンキからトイレットペーパーが消えて困りました。
その時は手持ちがあったんですが、いつ店に補充されるか分からなかったので、関西の実家に電話して「トイレットペーパー売ってる?」と訊くと「え、そっちはないの?」と逆に驚かれました。
同じ時期、関西では普通に売ってたそうです。
そんなことが数回あり、どうも関東の人って情報に振り回される節があるなーと感じています。
関西は突っ込み文化があるので、お上やマスコミ情報もまず「なんでやねん」「んなことあるかい」「何言うとんねん」と心の中で一回否定が入る気がします。
知らんけど。
関西では知らない人はいない、上沼恵美子やハイヒール、やしきたかじんが、こちらでは驚くほどマイナーキャラでびっくりしました。
よく関西の芸人さんが「関西芸人は二回売れないといけない」と言っているのは本当ですね。
以前M-1の審査員に上沼さんが出てきてネットで「誰この人?」「白い…」「怖い…」と話題になったことがありましたが、映像を見たら通常運転で逆に驚きました。
とまあそんな感じで、また何か思い出したらパート3を書きます。