等価交換についてあれこれ考えたり調査したりする過程で、ずっとどう理解していいか分からなかったことがあります。
それは、犯罪や非行についてです。
等価交換の基本的な考え方や事例については、下記書籍か本ブログを参照してください。
犯罪や非行は等価交換における代価にあたるのか?
普通に考えたらそうなりそうですが、等価交換の性質をかんがみると、どうもしっくり来ません。
そもそも等価交換は報酬も代価も100%受け身です。
主体的な行動が伴うものは因果応報となります。
前にも書きましたが、道を歩いていて人に殴られた→その後買った宝くじで10万当たった、これが等価交換です。
人助けをした→その人から謝礼10万貰った、これは因果応報です。
当然、悪いことをして捕まって少年院や刑務所に入れられるのも因果応報です。
ですから、少年院、刑務所に入ることを「代価」とし、それに対する「報酬」を過去や未来に求めることは間違いだとわかります。
ただ、犯罪や非行にもいろいろあって、個人的に薬物使用はある種の「代価」だと考えられます。
窃盗や暴行など、多くの犯罪はそれを行うことで(一時的に)得をし、警察に捕まることではじめてその報いを得ます。
しかし、薬物は警察に捕まらなくても自分の体が蝕まれていきます。
ですから薬物に手を付けることが等価交換の代価ともなっていると考えられます。
また、窃盗症などの犯罪行為と結びついている病気もあります。
これらも恐らく等価交換でいう「代価」となっているでしょう。
それらを行うことで報酬と相殺され、等価交換成立となるケースもあると思われます。
因果応報と等価交換を慎重に分けていくと、等価交換の性質がより浮き彫りになっていく気がします。
基本的な考え方はこちらから。
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