スコッチにハマったので、早速スコッチの歴史を勉強しようと思い、本を探すと発見しました。
この手の本はジジイのウンチクに終始していることが多いので、先に著者を調べてみると、なんと4つ上の方だったので即ポチりました。
本業はスコットランド哲学だとか。
とても読みやすく、学者らしい客観性と情熱に溢れた良書でした。
やや衒学的なスパイスがありますが、うっとうしいほとではなく、スコッチという酒から一国の歴史、果ては人類が持つアイデンティティまで論じているところは見事。
資料の影にあえて自分の存在感を消そうとしているところが学者らしくて僕は好きです。
個人的によかったのは、アメリカ禁酒法時代にスコッチ業界は大打撃を受けたんですが、僕の好きなラフロイグだけがそのヨード臭を逆手に取って「これは医薬品だ!」と言い張って唯一アメリカに輸出を認めさせたというエピソード。
したたかなところがなんかいいです。
ラフロイグは王室御用達でもあるし、代々経営者は政治上手なんでしょうか。
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