去年ぐらいから歴史をちゃんと勉強しなおそうと思い、中公文庫の「日本の歴史」全26巻を読み進めています。
今は13巻目で、やっと戦国時代が終わって家康が隠居し、秀忠に将軍職を譲ったあたり。
実は読み始めてから戦国時代に来るのを楽しみにしていたのですが、実際に読んでみるとめちゃくちゃつまらなくてがっかりしました。
流れははっきりしてるから適当に飛ばして、関ヶ原が終わったあたりからまた面白くなってきたのでじっくり読んでいます。
なぜ戦国時代がつまらないのかというと、全然日本的じゃないからです。
戦争に次ぐ戦争や、下剋上、一揆などなど、全然今とつながってきません。
なんか遠い国のお話のようです。
あと、目的とか流れがシンプルすぎる。
もちろん個々の武将で微妙に違ったりはするんでしょうが、歴史の流れとしてシンプルすぎて面白くありません。
個人的には、秀吉が死んだらすぐに家康が調子乗りだしたあたりからやっと面白くなってきました。
天下統一(一統ともいうらしい)のロマンよりも、老獪な政治術とかを読む方が人間臭くて面白いと思うようになったのは歳でしょうか?
子供の頃から戦国時代はどこかピンとこなかった気がしますが。
戦国時代でいっこ興味があるのが、これだけ主君や親兄弟を殺したり政争の道具に利用して、倫理観もクソもない時代なのに、それでも朝廷は潰さないという謎。
たぶん、朝廷から征夷大将軍に任命される必要があったからだと思いますが(家康はそのために力技で源氏性を後付けしたそうな)、それなら朝廷を潰して自分が天皇よりもっと上の位置につけばいいのにと考えてしまいます。
サイコパスの信長や政治マシーンの家康ですら朝廷を潰そうとした気配すらないのが不思議です。
戦国時代よりも奈良時代ぐらいの方が意外と現代との共通点があって面白いです。
先進国の制度を日本の実情に合わないのにそのまま移植したり、政治家が足ひっぱりあったり、知識人がやたら外国語使ったり、留学して箔をつけたり……。
令和の今と全くおなじことをやってたりします。
日本とか日本人を知りたかったら戦国時代よりも奈良・平安あたりを勉強したほうがよっぽどためになる気がします。
「日本の歴史」第一巻を購入したのが2020年7月だったので、今で1年2ヶ月です。
このペースだと全26巻読み終えるのが2022年末ぐらいになりますね。
過去最長シリーズになりますが、がんばって完走したいと思います。
興味あるひとはチャレンジしてみてください。