僕も子供の頃は普通に漫画少年でした。
時代はジャンプ黄金期だったので、ドラゴンボール、キン肉マン、北斗の拳、シティハンター、ジョジョ、るろうに剣心、幽遊白書などなど、伝説的な漫画を連載で読んでいました。
中学生ぐらいから本を読み始めて、十代後半ぐらいで漫画は卒業し、それ以降20年近くほとんど漫画を読まずにきました。
最近になって電子書籍が浸透し、昔好きだった漫画を電子で集め直したりしています。
ただ、漫画を読むとなんか異常に疲れるので全然進みません。
下手すると1話全部読み切れないこともあります。
なんでかなー、歳取ったからかな…と思っていたんですが、改めて小説と比べてみると読み方の違いがはっきりしました。
大人になって、絵から受け取ることができる情報量が格段に増えたことで、一コマ一コマに時間がかかるようになったんだと思います。
人物の目、表情、演技、アングル、絵が語る台詞と文章の台詞のバランス、コマ割、線などなど、一コマ一コマに情報が詰まっていて、それらをじっくり見て次に進むので、そりゃ遅いに決まってます。
さらに主題なども読み取ろうとすると色々考えながら読むので、そりゃ疲れます。
最近もパトレイバーを再読したんですが、全20数巻程度を数ヶ月かかりました。
炎炎の消防隊なんて背景が美しすぎて全然ページを進められず、1巻読むのに1ヶ月ぐらいかかって、まだ2巻買ってません。
今となっては本読む方が全然楽です。
文字しかないので、イメージは全部自分で好きなようにできますから。
本の方が「読み取る」という能力を使わなくて済むんですよね。
ただ、僕も漫画は好きなので本当はもっといっぱい読みたいんですが、どうしても疲れるので後回しになってしまいます。
子供みたいにサラサラと流して読めばいいんですが、やっぱり細かいことが気になってすぐに手を止めてじっくり見入ってしまうんですよねえ…
改めて考えてみると、漫画の正しい読み方ってあるんでしょうか?
小学生みたいに競うようにページをめくっていくのが正しいのか、それとも絵画のように一コマ一コマじっくり味わうべきなのか。
作者は何を想定し、どう読んでほしいのか?
おそらく速読に耐えるようには描いていると思うんですが、じっくり絵を見て疲れるぐらいなら飛ばして読んでほしいのか……
冷静に考えると難しい問題のような気がします。
ちなみに、なぜ僕がアニメを観るのかというと、一番は好きだからですが、二番目の理由は漫画を読むのが疲れるからです。
だから漫画という媒体(最新のストーリー、キャラ、プロット)をアニメで消化している感じです。