このブログでよく書いている「等価交換の法則」があります(詳しくは下記リンク参照)。
いいことは「報酬」、悪いことは「代価」、その二つが結果的に50/50になるよという考え方です。
僕はその考え方に基づき、何か悪いことがあったら将来いいことがあると考えるようにしています。
そして、だいたいそうなります。
逆にいいことがあるとなにか悪いことが起こるので気を引き締めます。
僕は以前から、訴訟と等価交換の関係性について考えてきました。
例えば、自分がネットで誹謗中傷され、相手に訴訟を起こして何らかのかたちで勝利したとします。
一見これ自体、誹謗中傷=悪いこと、訴訟してなんらかの形で勝利=いいことで等価交換であるような気がしますが、僕はそうは考えません。
そもそも訴訟を起こそうと考えるぐらいの誹謗中傷をされる人は、ある程度名声があります。
そも名声は間違いなく「報酬」なので、そうすると誹謗中傷は「代価」となり、ここで等価交換になるのではないのかと考えられます。
よく有名税と言われますが、有名になったらネットで誹謗中傷されて当たり前です(まあ本当だダメなんですが)。
それさえも許さずに訴訟を起こし、しかも勝ってしまった場合、有名になったという「報酬」に、さらにアンチに勝つという「報酬」まで重なってしまいます。
そうなると当然それらに対する「代価」を支払わないといけなくなります。
個人的には好きなことをしてある程度人に知られるようになった「報酬」の代価としての誹謗中傷なので、放っておくことで等価交換成立としていますが、ある程度の名声があり、しかもアンチを訴えた人がその後どうなるのかが気になり、数人追跡調査していました。
といってもネット上でわかる範囲ですが。
久々に調べてみるとぼんやり結果が出たので、書いておきます。
お名前は伏せますが。
数年前、ある選手の身内がネットで誹謗中傷され、名誉毀損で訴訟を起こし、200万円近くの賠償金と訴訟費用の支払い命令が出されたというケースがありました。
その後の記事がないことから和解が成立したんだと思います。
結果的にいくら賠償金を貰ったかは分かりませんが、選手の方の勝利といえるでしょう。
さて、その後の選手の成績を見てみたんですが、僕はそのスポーツにうといので上がったのか下がったのかは分かりませんでした。
ただ、年俸を見てみると訴訟の年がキャリア最高だったようで、翌年から2年連続1千万単位で下がっていました。
もしかしたらこれが、プロ野球選手になれた+訴訟に勝利したという「報酬」に対する「代価」なのかもしれません。
もし訴訟せず放っておいたら年俸は下がらなかったかも……と考えても仕方ありませんが。
訴訟で200万前後のお金を手に入れて年俸が1千万単位で下がるというのは皮肉です。
僕が以前からちょっと気になっていた地下アイドルがいます。
色々と苦労しながらセルフプロデュースで頑張っているところが印象的でした。
さて、その子があるとき重大発表として、誹謗中傷に対する訴訟に踏み切ったと公表していました。
というか、発表した時点で和解が成立し、賠償金を手にすることになったと。
金額は言っていませんでしたが、訴訟費用も相手持ちになるとすれば100万~200万程度でしょう。
その後、YOUTUBEの更新が停止しており、等価交換発動かとおもいきや、なんと結婚されたそうです。
個人的に、結婚自体幸福(報酬)か不幸(代価)かは分からないと考えるので、この場合等価交換としてどう捉えていいか分かりません。
ただ、アイドル活動はかなり制約を受けるだろうからそれは代価になるとは考えられます。
まあ本人が何に重きを置いていて家族とアイドル活動のどちらがどれだけ大事かは分からないので、なんとも言えません。
ネットで有名になったタレントさんが、やはりネットの誹謗中傷に対して訴訟を起こしました。
2021年に和解が成立し、賠償金の支払い命令が下ったそうです。
やはり額は分かりませんが、100万円前後ではないかと思います。
その人はSNSをやるなら誰でも知っているぐらい有名だったんですが、2021年からSNSを完全撤退したそうです。
何が理由かは分かりません。
また、仕事はタレント業からシフトし、何かの見習いのようなかたちで修行するとプロフィールには書き足されてありました。
ネットで有名だった方なので、ネットから撤退すると知名度は一気に落ちるでしょう。
実際2021年現在メディアでその方の名前は全く見なくなりました。
まあこれも自分で選んだ道なら代価でも報酬でもないと思います。
ただ、ネットの申し子的な子が、ネットでの誹謗中傷と戦い勝利したのにネットから撤退というのがちょっと矛盾している気がします。
ネットで人気になる→「報酬」、アンチを訴訟して勝つ→「報酬」、ネット撤退→「代価」なのかもしれません。
「等価交換の法則」にも書きましたが、現在メジャーで大活躍中の大谷選手は、移籍時の年俸が桁違いに低いことで当時話題になっていました。
これは「代価」です。
日本円で何十億と損した状態でメジャーに行ったことになります。
そしてその後の「報酬」は今我々が目の当たりにしています。
先に大きな損をしたので、今とてつもない成績を上げているというのが僕の勝手な持論です。
これは訴訟云々ではありませんが。
Kindle版
楽天kobo版
Book☆Walker版