八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

ギターは飾るな! ケースに入れて保管することでギターへのダメージを軽減させよう


八幡謙介ギター教室in横浜

ここ1~2年、ギターを部屋でどう管理するかを試行錯誤してきました。

そして、最終的に到達したのがこちら。

k-yahata.hatenablog.com

ギターをペラペラのケースに入れて、ハンガーでクローゼットに吊すという方法です。

これで、

 

部屋のスペースが広くなる

ほこり対策

湿度対策

傷対策

 

などが一度にできます。

デメリットとしては、

 

いちいちケースから出すのが面倒

部屋にギターを飾れないので味気ない

生産性が落ちる

 

この状態で1ヶ月以上過ごしてみて、個人的にはこれがギター管理の最終回答だと考えます。

ギターをケースに入れてギターハンガーで管理しはじめてから、ギターの状態がいい意味で変化しなくなりました。

特に、僕の持っているギターの中でネック最弱のフェンジャが全く反らなくなり、しばらく弾かずにいてもチューニングすら全然変わっていません。

湿度で木材が変化していないのでしょう。

他のギターも、この時期(梅雨から夏にかけて)ならいつももっとぼやんとした音だったのが、今年はカラっといい音のままです。

やはりケースにしまうことでギターはしっかり保護されるようです。

かりにそれがペラペラの素材だったとしても、効果ははっきりと出ています。

 

そういえば今までギターケースの意義についてあまり考えたことがありませんでした。

ミュージシャンはあちこち出かけて演奏するもんだから、丈夫なケースがあったほうがいいよね、ぐらいに思っていただけですが、たぶんギターケースって管理目的で作られているんだと思います。

ギター屋さんのヴィンテージギター紹介動画を観ると、必ずといっていいほどハードケースに入れて保管していますしね。

そうでない場合は湿度管理されたショーケースに入ってます。

ギターって楽器屋さんでむき出して吊してあるイメージが強いから、どしても部屋でもそのまま飾ったりスタンドに置いたままにしてしまいがちですが、冷静に考えればそんなことをするのはギターかベースぐらいで、他の楽器はケースにしまって保管していることが多いと思います。

 

また、ギターってある程度以上のものは絶対ハードケースが付属しますが、これも冷静に考えれば不思議ですよね。

誰もがそのギターを持ってあちこちで演奏するとも限らないのに、なんでハードケースなんでしょうか?

ハードケースは持ち運びのために付属するのではなく、保管のためと考えた方が自然です。

僕もギターをハードケースに保管するのがベストだと考えていますが、どうしてもスペースがないのでソフトケースに保管することにしています。

スペースが取れる人はハードケースに保管することをおすすめします。

 

楽器というものは、とても繊細で、湿度の変化で日々ダメージを受けているというのは周知の事実です。

だからこそ細やかな管理が必要なのですが、ギターの世界ではいまいちそこが徹底されていないというところが僕には不満です。

他の弦楽器(ヴァイオリンなど)や管楽器を部屋に飾ったり、壁にずらーっとかけて眺めるみたいな文化はあまり聴いたことがありません。

ギターだけがなぜか裸で壁にかけて放置することを是としています。

ギター屋さんは商売のためなのである意味仕方ないかもしれませんが、それを部屋でやるのはギタリストの自己満足以外なにものでもありません。

まあ僕も可能であればギターを部屋に飾ってニヤニヤと眺めたい方なので気持ちはよくわかりますが、楽器を大切に扱いたいなら裸で管理せず、いちいちケースに入れることをおすすめします。

しばらくそうしてみると、ギターがいかにダメージを受けていないかがよくわかります。

僕はもう二度とギターを裸で部屋に放置することができません。

後々のめんどくさいメンテナンスを考えると、いちいちケースから出して、またしまうなんてなんとも思わなくなります。

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