前にどこかで書きましたが、僕は趣味で古文書を読んでいます。
最初は古文書入門みたいな本を色々読んで、そこから馬琴の「椿説弓張月」とか、江戸時代の読本みたいなのを試して、最近は武士が残した家訓とか手紙を読もうとしていたのですが、難しくて挫折していました。
しかし、またまた読みたいなと思って、一度基本に帰り、農民とか町人の書いた証文などを読むようにしています。
なんでこれが基本かというと、形式がだいたい決まってるからです。
たぶん、農民は定型文だけ覚えてたらどうにか生活できたんでしょう。
あと、昔は身分によって使える漢字とか表現も違ったらしく、農民が扱う文章が一番平易だからとっつきやすいんだと思います。
こちらは一番最近読んだやつ。
明治3年の田地小作証文です。
地主から田畑を何枚、何年借りて、どれぐらい支払うかなどが書かれています。
読んでいくと、同じ漢字や同じ表現が頻出しています。
後半の「可申候」(申すべく候)とか、「仍而如件」(よって件の如し)とかが定型文です。
漢字だと「所」「納」「貴殿」「作」「高」「候」などが頻出しています。
だから『あ、これはさっき出てきたやつ』と思い出しやすいので勉強しやすいんですよね。
証文とか手形が基本というのはそういうことだと思います(やっとわかったw)。
さて、興味がある人は「あんたはどっからこんなもん手に入れたんだ??」と思うでしょう。
これ、普通にネットでDLできます。
こちらの群馬県立文書館サイトから普通に誰でもDLできます。
このサイトのいいところは、閲覧DL自由なのはもちろん、全ての古文書に対して釈文(訳)、解説がついているところです。
それらを全部スマホに入れておけば、いつでも手軽に勉強できます。
ちなみに、これは僕のスマホの古文書フォルダです。
前にも書きましたが、古記録(借用書みたいな私的文書ではなく、教科書とか市販の本など)はけっこうAmazonで売ってます。
これは僕も途中まで読んだ本。
上記の証文よりはまだ読みやすいのでトライしやすいです。
長いけど…
スマホやタブレットで古文書を読むというのがなんとも時代ですね……
最新のデヴァイスが古い記録を復活させ、浸透させていくというのがなんかワクワクします。