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作者が本気で自分の小説を解説してみた4「戦争と娼婦・花火」刊行

作者が本気で~シリーズ

ここしばらく、自分の小説を本気で解説するシリーズを書いてきました。

そもそも小説は2015年にピッキング研究のために休筆したんですが、研究は一段落し、その集大成である「ギタリスト身体論3」の執筆も一応済んでいるので(編集作業がコロナ渦で難航していますが)、ぼちぼちリハビリも兼ねて短編を書いたり自作解説をしたりしています。

今回は「戦争と娼婦・花火」という短編作品です。 

戦争と娼婦・花火
  • Kindle版
戦争と娼婦・花火

戦争と娼婦・花火

  • 作者:八幡謙介
  • 発売日: 2014/10/03
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解説を終えて

本作は休筆直前に書いたものなので、ある程度小説というものが見えてきた頃の作品です。

個人的にも主題が少し深まったかなぐらいの認識はありましたが、解説してみると小説技術が向上していることがはっきりとわかりました

説明の回避、人物との距離感、文体の選定・統一、主題と自然さのバランス、一歩踏み込んだ描写、 書き手としての忍耐力……

もちろん、いずれもこれで十分とは思っていませんが、初期作品に比べたらぜんぜんよくなっています

前回の「セームセーム~」解説では自分の力量不足に心底がっかりしましたが、図らずもそれは今回で挽回できました。

「花火」に僕の文学がほぼ詰まっている

こんかい解説してみて、「花火」に僕の文学的主題がほぼ詰まっているということがわかりました。

死、虚無、皮肉、承認欲求などなど。

ここに芸術が加わっていれば完璧だったんですが、もしかしたら芸術そのものは僕の文学的な主題ではないのかもしれません。

まあその辺も今後の創作で考えていきます。

 

「花火」では、特に虚無に関して考えが進みました。

ざっくり言うと、虚無が死を回避し、虚無からの脱却がかえって人を死に近づけるということ。

「花火」での主人公の行動や考え方の変遷を追っていくとそうなっています。

真に虚無的な人間は死すら意味がないと冷笑するので、自然と死を回避します

「余命」の主人公Kもそんな感じでした。

虚無からの脱却は現代人が持つ共通の課題ですが、苦労してそこに到達したところに実は死の影が待っているという皮肉。

改めて考えてみるとやっぱり芥川の影響もありますね…

まあ好きだから別にいいんですが。

 

暇な人は「余命」→「花火」と読むと僕の文学が完全にわかります。

といっても、主題が読めることが前提ですが…

話の筋しか理解できない人は主題を読む説く訓練をしてください。

今後の予定

自作解説シリーズは、いよいよ本丸の撃剣シリーズに着手します。

撃剣3冊を解説しつつ作品世界や人物、ガジェットなどを改めてまとめ、それが終わったら「未来撃剣浪漫譚 Last Paradise」の執筆にとりかかります。

たぶん来年あたりに執筆開始できると思います。

撃剣ファンの皆様、長らくお待たせしていますが、もう少しだけそのまま待っていてください。

ちなみに撃剣シリーズは【4】Last Paradise編→【5】叡山編で第一部完。

その後第二部【6】Next Generation編がはじまる予定です。

その他スピンオフ企画も溜まっているので、向こう10年は持ちます。

お楽しみに!

「戦争と娼婦・花火」解説
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