小説を読んで、作者がどんな気持ちで、どんな考えで書いたのかを知りたくなったことはありませんか?
しかし、それを調べてみても本人が詳しく語っているというケースはまれ、というかほとんどないと思います。
なぜかというと、小説家は自作を語りたがらない人種だからです。
大抵は「作品に全て書いた」とか、「読者の好きに読んでもらって構わない」と言って解説を避けてしまいます。
それに対して、『なんだよ!教えてくれてもいいじゃないか!』と憤慨したことがある人は少なくないでしょう。
かくいう僕自身も昔はそう感じていました。
さて、時は経ち僕自身が小説を書き、それなりに評価も受けるようになりました。
ファンも少しですがいます。
今では小説も書いてるギター講師という認識が定着してきたと実感しています。
そこで改めて、作者目線で自作を解説することについて考えてみました。
次の通りです。
- めんどくさい
- 恥ずかしい
- あんまりやる人いないから自分もやりたくない
- 終わった作品について考えたくない
- 自分の表現が読者に届くと信じたい
- てか、お前が解説なしで読めるようになれよ…
と、だいたいこんな感じです。
まあ、他の作家さんもだいたいこんなもんでしょう。
- 読者が欲しているので需要はある
- 既に書いた作品について解説するだけなので作るのが楽
- 1作品で2冊売れる可能性があるのでビジネス的にもおいしい
- 自作を解説していく過程で自分の作品を見つめ直すことができる
実際に自作を解説するために再読・再考してみると、色々なことが見えてきて面白かったです。
単純なミスや甘さ、つたなさもさることながら、その時期持っていた熱気や空気感、気概、今だったら書かない(書けない)文章、その時大切にしていた主題などなど。
『そうそう、こんなこと考えてたよね』『あ、このときもうこれについて考えてたんだ』『ちょwこれww黒歴史じゃねwww』と、何年かぶりに実家に帰って自室でくつろいでいるような感覚がありました。
うん、やってみると意外といいもんでした。
ということで、今後はしばらくこの路線で出版したいと思います。
来年からはまた新作にも手をつけていきます。
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