エレキギターと呼吸の関係性について言及している人は少ないと思います。
というか、僕は聞いたことがありません。
僕自身もこれまであまり深くは考えてきませんでしたが、最近ふと気づいたことがあるので書いておきます。
イングヴェイの曲で、弾き始めからいきなり難易度の高いフレーズが出てくるとき、頭だけミスする確率がかなり高いことに以前から気づいていました。
そこからすぐ持ち直すのですが、何度やっても頭のフレーズだけはちょっと固くなってしまいます。
まあ、止まったところからいきなり速弾きしたりするからどうしてもフォームが一瞬崩れてしまうんだろうとあまり気にしていませんでしたが、どうやら自分にある癖があることに最近やっと気がつけました。
弾き始める直前、息を止めていたようです。
そこで、意識して息を吐きながら最初のフレーズを弾いてみることにしました。
するとなんと、めちゃくちゃスムーズにフレーズに入れるようになりました。
次にあえて息を止めて弾いてみると……何これ、だっる!!!
こんな疲れることしてたん???と我ながら呆れました。
もしかしたら若い子なら気づかないほどの微妙な違いかもしれませんが。
それにしても、呼吸ひとつでここまで違うとは驚きです。
ボクシングなどで息を吐きながらパンチを打つのも同じ原理でしょう。
息を止めてパンチを打つとたぶんすぐ疲れるんでしょうね。
知識としては知っていましたが、はじめて感覚として理解できました。
とにかく、息を止めて弾くと腕も動かなくなるし、疲れやすくなります。
とりあえず弾き始めだけ気を付けて、息を吐きながら最初の音を弾くようにします。
そうすると出だしがスムーズになるので、後もひっぱられてなめらかに弾けるようになるはずです。
もちろん息を止める癖の度合いによっては、また曲の途中で止まっているかもしれませんが、そこは徐々に見つけていき、改善すればOKです。
ギター以外の他の楽器でも同じことが言えると思います。
特に、ベース、ピアノなどはギターと同じ無呼吸の楽器なので。
ドラムはかなりフィジカルな面が大きいので、もしかしたら呼吸について早くから教わったり、自覚したりするのかもしれません。
あと、ヴォーカルや管楽器なんかも、息を止めたところからいきなり吹き(歌い)出すのではなく、ほんの少し息を吐きながら吹く(歌う)と違ってくるのかもしれません。