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実話怪談「東寺」

サウンドハウス

以下の話は実話です。 無断転載は固くお断りいたします。

 東寺

京都に東寺という古い寺があります。

平安時代、空海が嵯峨天皇から任された寺で、真言密教の古刹のひとつです。

新幹線から見える五重塔は東寺のもので、ある意味京都のシンボルと言ってもいいでしょう。

ただ、この東寺は京都の人があまり頻繁に足を運ばない地域に存在します。

京都駅から南は京都人にとってはある意味異界といってもよく、実際歩いてみればわかりますが、びっくりするぐらいさびれています。

近年、大型ショッピングモールなどもできて活気が出てきているようですが、まあよっぽど用事がなければ京都駅から南に行くことはまずありません。

なので僕も、お寺に興味を持ち始めてからもしばらく東寺は訊ねませんでした。

 

 

あるとき、なぜだかふと東寺に行ってみたくなり、電車に乗って訊ねてみました。

初めて見る東寺は、他の京都の寺と比べても一段と荘厳で、威厳に満ちている感じがしました。

特に、仏像が何体も配置されているお堂には圧倒されました。

見学中、特に何か異変が起こったということはありませんでした。

ひとしきり見学し、帰路についたのですが、途中からなにやら寒気がし、熱がどんどん上がってくるのが感じられました。

その日は特に体調も悪くなかったはずなのですが……

自宅に戻る頃にはもう高熱を発していて、そこから数日間は寝込んでしまいました。

朦朧とする頭の中では、ずっと東寺のことばかりが浮かんできます。

 

 

そこから月日が経ち、前回の会談でもご紹介した霊感のある方にふとこの話を持ちかけてみました。

すると、その方はすーっと目を細めてしばらく黙った後、『お前の親族に東寺の関係者がおるやろ? だからお前が行ったことで仏さんが”よう来たな”って喜んでチョンってこずいて来はったんや』と。

要するに、僕は東寺の仏さんに(たぶんいい意味で)こずかれて高熱を出したらしいです……

さすがにすぐには信じませんでしたが、なんとなく疑いもしませんでした。

 

しかし、この話を聞いてからすぐ、父が僕に「お前、東寺って行ったことあるか?」と訊いてきました。

「え、なんで?」と返すと、「遠い親戚に東寺のけっこう偉い坊さんがいてな……」と語りはじめたのです。

自分から聞いたわけでもないのに、父はいきなりこのタイミングで東寺に親戚がいたことを話しはじめました。

もちろん、霊感のある知人のことは言っていません。

いわゆるシンクロニシティというやつでしょうか。

とにかく、霊感のある知人が言う通り、親戚に東寺のけっこう偉いお坊さんが実際にいたそうです。

ということは、仏さんに「よう来たな」とこずかれたというのもやっぱり……

 

 

この件以来、僕は密教が怖くなって密教寺院には極力近寄らないようにしています。

仏さんにちょっかい出されたなんて言ったら、仏教徒の方からすれば羨ましいのかもしれませんが、僕にとっては恐怖体験でしかありません。

 

それも、人間の本能の奥深くに眠る根源的な恐怖に触れたような…

ただ、この件以来神仏に対しては正しく恐れられるようになったので、それは怪我の功名だと思っています。

たまーにオカルト系の動画やブログなどを見ることがありますが、やれ神様と友達になるだの、龍を飼い慣らすだの、天部と争って撃退しただのとまことしやかに言っている人がいて、目を疑います。

僕が東寺で接触した”何か”が、霊感のある知人の言うように本当に神や仏なのだとしたら、それはただ人知を越えた恐ろしいモノとしか形容できません。

それに対して人間は、神道の祝詞に書いてあるように「恐(かしこ)む」しかないのです。

だから僕は、あの一件以来、密教系のお寺は恐み恐みスルーさせてもらっています。

実話怪談「点滴」

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