ダイナミックマイクの定番、SENHEISER MD421Mk2、通称”クジラ”を買いました。
こちら。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MD421MK2
Focusrite ISA ONEを売ったのと、あとブーツが一足売れて、ちょうどコレとトントンでした。
現在まだまだコロナの影響で機材の流通が滞っているようですが、さすがに定番のこのマイクは在庫がありました。
マイクで地味にめんどくさいのがネジの規格です。
クジラはSHURE SM57と同じ規格なので助かります。
SHURE SM57に比べるとやや乾いてザラザラした感じ。
評判通り、ローもしっかり拾ってくれます。
そこにアタックがやや加わってき、独特のサウンドになっています。
個性があるので好き嫌いは分かれそうです。
ギターを録ると、なんとなくNYパンクを思い浮かべてしまいます。
初期ガレージロックでも使われていたとか。
普通に使うと、ロックベース、ドラムのキックやフロアタムなどに最適でしょう。
このマイクでギターを録ったレビュー動画を検索するとたいていメタルを弾いています。
確かに、クジラはローをよく拾ってくれるのでメタルに合うような気がします。
ベースとかぶりそうな気もしますが……
このローがいらないな~という人も多いと思いますが、MD421Mk2には5種類のフィルターがついています(全機種にあるのかは不明)。
マイクに「M・・・S」という表示があり、グリップを回してそれらに合わせていきます。
何の略かは知りませんが、このMが通常モード。
こちらでローがしっかり乗ります。
Sに向かうにつれローがカットされていきます。
ダイナミックマイクにしては高級機なので、違いもしっかり出ていました。
特にSで録るとかなりしっかりとローがカットされていて、聞いた瞬間『アンサンブルで抜ける音だ!』と感じました。
個人的には、クジラでのギター録りはローカット状態で録るのがベストだと感じます。
まあ、そうするとSM57に似てくるので、結局57あればいいじゃん…と思う人もいるかもしれませんが。
最後に、僕の主観でSM57とクジラを比較してみましょう。
SHURE SM57
芯がある
タイト
うるおいがある
音の振り幅はない
SENHEISER MD421
芯はない
57よりやや音像が広い
乾いている
音の振り幅がある
一本でいろいろ録りたい人はクジラを持っておくといいと思います。
ローカットすれば57っぽい帯域でも録れるし、フィルターをかけなければクジラらしいローを含んだ音で録れます。
最近よく思うのは、定番機材にはそうなる理由があるということ。
テンモニもそうですし、57然り、クジラ然り、SONY ZS-M5然り……。
プロの現場に必ず置いてあるものは、それだけ使えるってことです。
もちろん、個人では手が届かないものもありますが、手が出る範囲であれば定番から機材を揃えていくのが一番賢い選択だと改めて思いました。
ただ、面白みはないんですけどね…
誰も使ってない、自分しか知らないコスパ最強機材なんてものは結局探すだけ時間の無駄でしょう。