ちょっと思い立って、久々に動画を撮ってみました。
F Bluesです。
今回のテーマは、レイドバックした重いギターと、330の”あの音”が出せるかどうかです。
以前購入したマイクプリFocusrite ISA Oneをいじりながら撮ってみました。
ちなみに曲はハンク・モブレーの「Greasin' Easy」です。
「Workout」に収録されています(下記参照)。
僕はF Bluesはこれでしか弾きません。
この演奏ではかなりレイドバックして弾いているんですが、実際動画にしてみると減退して聞こえますね……
時々しっかりと粘り気や色気が出てる瞬間がありますが、もっと色々できそうです。
ギターキッズの人は「なんだこのめちゃくちゃなタイムは? 酔っ払ってんのか?」
と思うかもしれませんが、もちろんあえてやってます。
ジャストで弾くより100倍難しいですから……
ジャズやってる人は理解できるはず(できんかったらちょっと勉強不足です…)。
サウンドはせっかくヴィンテージ330を持っているので、グラント・グリーンっぽい音を目指しました。
アンプはBlues Cubeです。
ただ、”あの音”はいくらヴィンテージの330でもそのままでは出ません。
先日マイクプリを買ってみて、はじめてマイクプリのゲインとピッキングのソフトさの微妙なさじ加減であの音に近くなることがわかったので、それを試してみました。
本当はもっと太くてウォームな音が出るはずなのですが、なんかそこまでは追い込めませんでした。
とにかく、このギターの音はマイクプリで作っていると考えてください。
ヴィンテージ330をアンプからそのまま鳴らして録音しても絶対この音にはなりません。
マイクプリのゲインをかなり上げると、当然ハードピッキングができなくなります。
しかし、マイクプリのゲインを下げるとあの音にならなくなります。
てことでかなり微妙なピッキングの強さで弾きました。
いつもより4割減ぐらい、親指を絶妙にふわっとさせて弾くのがかなり難しかったです。
たまに緩めすぎたり、ちょっと強すぎたりしてますね…
ジャスト信者からすればこういう演奏はショッキングかもしれませんが(なんでこんなヘロヘロの酔っ払ったようなギター弾いてんの?)ジャズは崩してなんぼの音楽です。
完璧を目指す音楽じゃありません。
少なくとも僕にとってはそういうもんですし、年々習いに来る人が増えていることをかんがみると、やっぱり同じ考えの人はいるようです。
こういう味がわかるまで時間はかかりますが、ジャストが絶対ではないということを考えるきっかけになればいいなと思います。