2020年6月、インフルエンサーのはあちゅう氏がアンチを提訴し、掲示板で誹謗中傷していた人物のIPアドレスが開示されたそうです。
ここからさらに個人を特定し、訴訟に進むのだそう。
この件を等価交換の法則で考えてみましょう。
等価交換の法則は、報酬と代価の収支が必ず0になるというものです。
細かいことは下記書籍をお読み下さい。
今回はあちゅう氏は情報開示請求が通り、アンチの情報がひとつ明らかになりました。
時勢的に今後もさらに情報は開示され、裁判でもはあちゅう氏に有利に動いていくと思われます。
これらはもちろん報酬にあたります。
そして、等価交換の法則では報酬に対して同等の代価が求められます。
ではこの報酬に対する代価が何にあたるのか?
既に支払っている
これから支払う
仮に既に代価を支払っているとしたら、誹謗中傷そのものでしょう。
誹謗中傷されて傷ついた分、因果応報としてアンチに反撃できるというのは誰しも納得できる等価交換でしょう。
一方、そこではなく、この報酬(情報開示~訴訟の流れ)の代価をまだ支払っていないとすれば、これからとなります。
それが何なのかは誰にもわかりません。
その場合、はあちゅう氏が受けてきた誹謗中傷の報酬はもうもらったということになります。
いわゆる有名税というやつでしょう。
実際はあちゅう氏は大成功されているようなので、誹謗中傷と成功で等価交換成立というのも十分考えられます。
となると情報開示~訴訟の成功の分、将来的に大きな代価を支払わないといけなくなります。
誹謗中傷を受けて、それを正当な手続きで訴訟し、社会正義を為した人がその分だけ代価を支払わないといけないなんて馬鹿げている! 暴論だ! じゃあ有名人は黙って誹謗中傷に耐えろということか? 木村花さんのように耐えられない人もいるんだぞ!!
と怒る人もいるでしょう。
それは間違いなく正論です。
僕もそう思うし、そうあればいいなと思います。
しかし、それだけで終わらないのが世の中の不思議なところです。
この世の中には、社会正義や道徳、人権、そういったものを越えた何かが存在します。
そのひとつが成功者ほど代価を支払っているという事実です。
近々ではアンジャッシュの渡部さんがいい例でしょう。
それ以外にも大成功をおさめた後、多大な代価を支払っている人はいくらでもいます(詳しくは下記書籍参照)。
はあちゅう氏の訴訟は間違いなく正しく、いいことなのですが、いいことをしたから代価を支払わなくてもいいということにはならないのです。
そこが等価交換の恐ろしく、不条理なところです。
今後もしはあちゅう氏に何らかの不幸(?)があれば、訴訟成功に対する代価の支払いだと思っていいでしょう。
何もなければ誹謗中傷と訴訟で等価交換成立だったということになります。
とはいえ、等価交換はいつ来るか、どういうかたちで来るかが分からないという特徴もあるので、他人からは見えないことの方が多いです。
僕自身も後々考えて『アレとコレで等価交換だったのかな~』と納得することが多いですし。
最近では以前書いたように、10年にわたる誹謗中傷とコロナ渦を無傷で過ごせたというのが等価交換だったようです。
また、なんらかの報酬を見越して誹謗中傷を野放しにしてきたということも書いています。
こちらを参照。