外出自粛要請で暇な方へ、今ではあんまり読まれなくなったけどおすすめなクラシック漫画(80年代~90年代)をご紹介します。
漫画アプリなどで探してみてください。
- 作者:高田裕三
- 1987年~2002年
ひょんなことから不死の身体を手に入れてしまった八雲と伝説の妖怪「三只眼吽迦羅(さんじやんうんから)」であるヒロイン・パイの冒険譚。
アジアの猥雑さとヒンドゥ教のドロドロ感などがあいまって独特の世界観を形成しています。
獣魔術(化け物と契約して意のままに使役し、戦う)の戦闘は今読んでも新しいです。
あと、ヒロインのパイちゃんがひたすら可愛いので、癒やされます。
90年代初頭に爆発的な人気を誇ったのですが、昔一度OVAになっただけでアニメ化もされていないので意外と知らない人も多いはず。
- 作者:萩野真
- 1985年~1989年
密教ブームの火付け役にして、宗教漫画の金字塔。
九字(臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前)だの真言だのといった本来秘せられてきたドロドロしたものを掘り起こし、それを必殺技に昇華させた手法は見事。
実際超かっこいいので男の子は絶対にハマります。
最初のうちは作画が劇画風なので拒否反応を起こす人もいるかもしれませんが、だんだん現代風になってきます。
なんだかんだで近年まで続いた人気シリーズ。
作者は2019年に永眠。
合唱。
- 作者:蛭田達也
- 1995年~2001年
人気長編漫画の95年からはじまった柔道編。
空手の達人である主人公コータローがひょんなことから柔道をはじめる。
とにかくキャラが豊富でそれぞれが生きている。
ストーリーも、連載漫画にありがちな行き当たりばったりではなく、また、格闘漫画にありがちな強さのインフレも起こらず、一直線にすっきりと完結してくれるので、読後感がとても心地良い。
また、作者は取材能力に秀でており、柔道の歴史や技なんかもこれで楽しみながら学べる。
主人公像はモロ昭和だし、セクハラ度合いも今ではアウトだが、漫画としての完成度はめちゃくちゃ高いのでおすすめ。