八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

Fender JapanとFender USA どっちを買うべきか比較してみた


八幡謙介ギター教室in横浜

ストラトが買いたい、だったらやっぱフェンダーがいい、でもJapanかUSAのどっちにしたらいいのかわからないという人のために、それぞれの違いを項目別にまとめてみました。

価格→Fender Japan

まずは価格。

これは圧倒的にJapanが有利でしょう。

中古で探せば3万円台からあると思います。

USAはもう少ししますし、USAの安いラインは粗悪品の可能性が高いので個人的には怖いです。

カスタマイズ性→USA 

ギターを自分好みにいじりたい人は絶対にUSAをおすすめします。

Fender USAは自分好みにいじってナンボです。

Fenderというかアメリカの製品はだいたいそういうもんです。

また、Fender USAはいじったらいじっただけ音が変化しますが、悪くなることは基本ありません(好みじゃない音になることはある)。

一方、Japanは基本出荷時点でそのギターのポテンシャルを最大限に引き出してあるので、あんまりいじるところがありません。

変にいじったら音が悪くなる場合もあります。

カスタマイズ前提なら絶対USAをおすすめします。

丈夫さ→USA

丈夫さ、壊れにくさ、ネックの反りにくさで言うと、どっちかというとUSAです。

もちろん僕の持っているギターに限ったことですが、どう考えてもUSAの方が丈夫です。

生徒さんのギターを見てもやはり同じだと思われます。

Japanはネックは反るし、ガリは出るしでなにかとリペアしている印象。

ちなみに僕が持ってるJapanは2017年製ぐらいです。

汎用性→Japan 

いろんなジャンルに対応できるかという意味での汎用性でいうと、Japanでしょう。

USAは良くも悪くもアメリカンな音なので(追い込み具合にもよるが)、曲によってはなんか主張が強すぎて邪魔に感じることがあります。

一方Japanはどこか一歩後ろに引いたところがあります。

もちろんFenderっぽさはありますが、やや色が薄まって、その分汎用性が広がっている印象。

いろんな音楽、特にJ-POPをやりたい人はJapanの方が合うのではないかと思います。

そういえばJ-POPのギタリストでFender USA、それもヴィンテージを使っている人っていない印象です。

音楽性→USA

「音楽が聞こえてくるギターが好き」という方は、間違いなくUSAでしょう。

Japanは「よくできてんなー」「コスパいいなー」と思いますが、ギターから音楽が聞こえてくるということはあんまりありません。

が、USAは一本一本から音楽が聞こえてきます。

このギターを持つとついあのフレーズを弾いてしまう、こんな音楽を弾きたくなる、このギターじゃないとあの曲が弾けない……そんな風に思ってしまうのがUSAです。

悪く言えば汎用性がないのですが。

演奏性→Japan 

個体にもよりますが、トータルでJapanの方が圧倒的に演奏性がいいと思います。

特に近年のモデルはフレットも高く、ネックも握りやすく調整しているものが多いようです。

USAは頑固に古い型を踏襲していますが、弾きにくさは否めません。

特に四角くて低いフレットは左手の力みを誘発してしまい、僕も好きではありません。

僕のフェンジャも最初はそうでしたが、フレットは高いものに変えました。

たまにフェンジャを持つと、小回りの利く日本車のような爽快感を感じます。

総評

まとめると、

 

  • 弾きやすさ、汎用性、コスパ→Fender Japan
  • 丈夫さ、音楽性、カスタマイズ性→Fender USA

 

ということになるでしょう。

ストラトで悩んでいる人は参考にしてください。