久々に脱力ネタです。
最近横浜ギター教室のレッスンでは手首の角度を指摘し、修正することが多いです。
その際、単純に3つのケースがあるのでご紹介します。
これはあくまでギターを持って弦の前に構えていざこれから弾くぞというときの話ですのでご注意ください。
- 手が親指側に曲がっている
- 手が真っ直ぐ
- 手が小指側に曲がっている
この3つの状態で脱力できているのかそうではないのかを考えてみましょう。
ギターを構えた状態で手首から先が上を向いている。
これが一番力みます。
なぜかというと、重力に逆らっており、しかもあんまり曲がらない方向に曲げているからです。
だから二重の意味で力んでしまいます。
もちろん、これでもギターは弾けますし、若かったり筋力のある人は何も感じないのかもしれません。
しかし10年単位で考えると確実にどこかで前腕や手首が壊れるフォームです。
このフォームでテクニカルな演奏もまず無理でしょう。
手首から先が前腕の軸に対して左右にブレずに真っ直ぐになっている。
一見これが一番自然で、手のあるべき姿であるように思われますが、違います。
確かに軸は通ります。
しかし、重力には逆らっているのでその分若干の力みが残ってしまいます。
この若干の力みのせいで、演奏上越えられない壁が存在することは確認済みです。
ギターを構えたとき、手首から先が下を向いている。
これが最も脱力している状態です。
ギターを構えた状態で前腕の力を抜けば、手首から先は重力で必ず若干下を向きます。
この状態で弾くと、驚くほど軽く腕が動きます。
もちろんこれだけでは不十分ですが。
この状態で弾いていても、しばらくすると自然と手首が起きてくる(親指側に曲がってくる)ことがあります。
それを逐一修正し、手首が小指側に曲がった状態をキープできるようにします。
また、これは脱力したら自然と手首が小指側に曲がっているという状態であり、「(筋力を使って)小指側に手首を曲げる」ではありません。
気になる人は上記三点をチェックしてみてください。