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にわかに寛容になればどんなジャンルも簡単に新しいファンを作り、ブレイクすることができるとラグビーが教えてくれた

サウンドハウス

ラグビーワールドカップが大盛況のうちに幕を閉じました。

ここまで盛り上がるとは誰も思っていなかったでしょう。

スポーツ嫌いな僕ですらご多分に漏れずにわかラグビーファンになってしまいました。

ここまで盛り上がった要因は日本代表の快進撃もあるでしょうが、それ以上ににわかファンに寛容な空気だったと思います。

メディア自体がにわかの代表となり、ルール解説や選手紹介をしてくれたというのも大きいでしょう。

また、古参のラグビーファンもにわかを暖かく迎える空気があったようです(僕は現場に行ってないので分かりませんが、いろんな情報からそれを感じました)。

 

古参が醸し出すにわか排除の空気は、シーンに深刻なダメージを与えます。

音楽ではジャズがその典型例でしょう。

長年かけてにわか排除の空気を形成してきたジャズシーンが今や虫の息であることはこのブログの読者なら周知の通りです。

空気に敏感な日本人は、「あ、にわかの自分は入ったらいけないんだ」と感じた瞬間、そこから遠ざかって二度と近寄らないようにします。

逆に、「にわかの自分でも楽しんでいいんだ!」と感じると、一気に爆発します。

それが今回のラグビーフィーバーです。

どんなジャンルであれ、日本でブレイクするためには「にわかへの寛容性」がキーとなるのではないかと僕は今回ラグビーを観ていて感じました。

そういえばどこかのプロレス団体の社長に就任した方がインタビューで、まず最初に着手したのは古参の排除とにわかへのアピールだと言っていたような気がします。

そうやって経営を立て直したとかなんとか……

うろ覚えなので間違っているかもしれませんが。

小さい話でいうと、僕もジャズに関しては古参を批判しにわかに寄り添った立ち位置をとっており、たぶんそのおかげで僕にジャズを習いに来る人がいるんだと思います。

以前経営についてアドヴァイスさせていただいたジャズクラブも、僕が提案したにわか向けのイベントを行い、集客につなげているそうです。

よく考えれば、小さな範囲でも<にわかへの寛容→成功>という図式はいっぱいありました。 

ビジネスや教室・グループ運営でにわかへの寛容方針を打ち出すことはそれほど難しくはないでしょう。

トップがそういう意志を示せばいいだけですから。

しかし問題は古参ファン、古参客の持つ空気です。

いくら「初心者歓迎」をうたっても、実際にそうした行動をとってみても、古参からにじみ出てくるにわか排除の空気は消えません。

それはジャズに関わってきたことで嫌と言うほど感じています。

さすがにジャズの世界でもにわか排除を声高に唱える人はそうそういません。

しかしジャズには人が集まらない……、なぜかというとそこににわか排除の”空気”がはっきりと存在していて、にわかの人はその空気に怖じ気づき、あるいは嫌悪感を感じて離れていくのです。

逆に古参のラグビーファンからは、本当ににわか歓迎の空気が出ていて、やはりにわかの人(僕も)はそれを感じて「自分でもラグビー楽しんでいいんだ! やった!」と日本を応援したのでしょう。

その空気があの奇跡のようなラグビーフィーバーを産んだのだと思います。

何より、ボストンに3年半住んで一度もフェンウェイパークで野球観戦したことのない、しようとすら一度も思ったことのない、そのことを今ですら1ミリも後悔していないほどスポーツに無関心な僕がラグビー生で観てみたいなと思ったぐらいですから、にわかへの寛容性は人を変える力を持っていると断言できます。

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