ずいぶん前ですが、フェイスブックで話題になったギタリストがいました。
まだ若いのにえらい説得力のあるギターを弾く黒人の男の子がいると。
僕もそれを見てびっくりしました。
すぐデビューするだろうなと思って放置していましたが、最近デビューアルバムが出ていたことを知って、すぐ買いました。
それがこの人、クリストン"キングフィッシュ"イングラム(Christone "Kingfish" Ingram)です。
ブルースギタリストです。
日本ではまだまだこれからだと思いますが、アメリカではもう次世代スター扱いですね。
はっきりいって、この人天才です。
もう音が違います。
ちゃんと音に意志があります。
そもそも、音に意志があるかどうかなんて分からない人がほとんどで、わかってもできない人がほとんどで、できても偶然ちょっとだけという人がほとんどです。
それがナチュラルに出来ているので、天才としか言いようがありません。
トーンを聴いているだけでなんかもう幸せになります。
上手い人や良い曲作る人はいっぱいいても、トーンだけでここまで人を惹きつける演奏が出来る人はジミヘンとかSRVぐらいじゃないでしょうか?
ただ、まだ若いからか、演奏はちょっと退屈なところもあります。
繰り返しのフレーズが明らかにやりすぎだったり、ちょっとエクササイズみたいな機械的なフレーズが出てきたり。
そこは今後大人になっていく過程で味が出てくるのでしょう。
それも楽しみです。
ちなみに上記のCDはまあまあです。
これ聴くよりYOUTUBEでライブ動画観たほうがいいです。
kingfishで検索すればいくらでも出てきますから。
それにしてもこのトーン、この貫禄、そしてミシシッピー出身というのもなんか運命的なものを感じます。
天才ってのはいつの時代にもいるもんですね……。
ここまで凄いと夭折を心配してしまいます。
27歳クラブに入会しないことを祈ります。