以下は私見ですが、J-POPのカッティングとファンクのカッティングは違います。
何が違うかというと、「チャカ」とダウンアップ一往復したときに聴き取れる弦の分離感です。
J-POPのカッティングはこの分離感がなく、「チャカ」がひとつの塊になって聞こえます。
というか、そう聞こえるようにプレイしている人が多い印象。
別の言い方をすると、タイトさ命です。
一方ファンクのカッティングは、「チャカ」にほんの少しだけ弦が分離したところが聴き取れます。
言葉で説明すると心許ないのですが、わかりますか?
J-POPのカッティングよりちょっとだけルーズな感じ。
ただ、そのルーズさもいきすぎるとグルーヴがダレてしまうので、グルーヴしている範囲内で弦の分離感を出せるように調節していきます。
そのへんが分かりやすい例を一人ずつ挙げろと言われたら、J-POPは鈴木健治さん、ファンクはナイル・ロジャースでしょうか。
鈴木健治氏のカッティング
J-POPでカッティングといえばこの人と言われる方。
超有名スタジオミュージシャンですが近年はYoutuberとしても活躍されています。
ナイル・ロジャースのカッティング
ファンクのカッティングといえば世界でたぶん三本の指に入る人。
CHICというバンドのギタリスト。
両者の違い
バッキバキの鈴木氏に対して、ナイルが弾いているのを聴くと一瞬「この人大丈夫か??」と思ってしまいますが、アンサンブルの中ではめっちゃ気持ちよくグルーヴします。
CHIC公式動画
余談ですが、J-POPのカッティングもファンクのカッティングもフォームでつくることができます。