AKB48、二代目総監督のゆいはんこと横山由依が、4月1日をもってみーおんこと向井地美音に総監督の座を譲るそうです。
また、ゆいはんはまだしばらく卒業せず、みーおんを陰で支えていくそうな……。
これを読んで僕は『うっわ……』と絶句しました。
なぜか?
まず、現在48Gは危機的状況にあります。
エース級メンバーの卒業・流出、坂道グループの台頭、国内姉妹グループの低迷、海外姉妹グループの躍進、山口真帆暴行事件と事後処理への不信感、そして、国民的行事とまで言われた総選挙の2019年開催見送り……。
ここで総監督のバトンを後輩に譲るという、もはやいじめに近い決断をゆいはんは実行しました。
しかし、世間もファンもこれをいじめとは受け止めないでしょう。
なぜなら、
ゆいはんとみーおんは仲良しで意思の疎通は取れている
4月1日は新元号発表の日なのでハレのイメージが強い
ゆいはんは卒業せずに今後もみーおんを支える
これだけで、ハレの日に信頼している後輩に後を託す責任感の強い先輩といった印象がしっかり出ています。
かくいう僕もこのイメージを持っています。
しかし、本質はこれだけではないでしょう。
総監督の座を後輩に譲り、しかも自分はまだグループに残るということは、つまり院政を敷くということです。
みーおんが新総監督になったとはいえ、みーおんの相談役であるゆいはんが今後もAKBおよび48Gにおける実質的な支配者であることは間違いありません。
しかし世間的にはみーおんが新総監督なので、何かあったときに矢面に立たされるのは彼女で、ゆいはんは今後の難しい局面に対しすくなくとも全責任がのしかかるということはありません。
さらに、ゆいはんにとって今後AKBおよび48グループがどう転んでも問題はありません。
仮に48Gがさらに転落したらさっさと卒業すればいいだけだし、禅譲(位を譲ること)は済んでいるのでいつ卒業しても誰も文句は言わないでしょう。
また、万が一48Gが再興したとしたら、陰の実力者としてもうしばらく在籍していれば芸能活動は安泰です。
ゆいはんは、表向きは責任感にあふれ、しかも後輩思いのメンバーという印象をしっかり植え付けつつ、実はどう転んでもやっていける布石を敷いているのです!
恐ろしや京女……(実家木津川やけど…)。
それにしても、新元号発表と同時に自らが院となるとは、偶然なのでしょうか?
それとも、運営の入れ知恵か……。
今後の48Gがちょっとだけまた面白くなってきた気がします。