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アドリブにおける休符の意義 なぜ休符を入れるのかが分かれば休符をデザインしやすくなる


八幡謙介ギター教室in横浜

アドリブがある程度出来るようになってくると必ず、休符をどう入れるかが課題となってきます。

単純に休符が全然無いというケースや、休符はあるけど効果的に活用できていない、などなど。

 

そもそも、なぜ休符を入れるのかを考えたことがありますか?

そこが分かれば休符はデザインしやすくなります。

その答えは、会話を促すためです。

日常会話で考えてみましょう。

普段誰かに自分の意見を言うとき、無意識に合いの手や返事を想定していると思います。

「○○なんだよねー」→「わかるー!」

「○○だったの」→「えー、ひどい!」

「……なんだよね」→「お前のせいじゃないよ」

などなど。

こういったとき、自分の言いたいことを言った後、必ず一呼吸おいて相手からの返事を待つはずです。

これと同じです。

逆に相手からの返事を一切想定していないと、間を空けずに延々一人でしゃべり続けてしまいます。

アドリブも同じです。

共演者からの返事を一切考慮しないと、ずーっと弾き続けてしまいます。

そこで、自分が何か弾いた後に誰が何をしてくるのかを想像するようにしましょう。

「ここにこう来てほしい」という願望でもかまいません。

その来て欲しいフレーズが2拍だったら当然休符は2拍分必要になります。

4拍だったら4拍空けます。

そういうイメージを常に持っておくと自然と休符がつくりやすくなります。

あとは実際にやってみて修正していけばいいだけです。

慣れてくれば、2拍で何か反ってくると想定していたのが4拍分あったから、それを待って改めて自分のフレーズを弾いて……とその場で対応できるようになります。

これがインタープレイです。

 

自分が休符を入れたときにどんなフレーズが反ってくるか想像できないという人は、最低でも「休符を入れたら誰かが何かを弾く」とだけ想定しておきましょう。

そういった対人技法としての休符の意識がなければ、いつまでたってもアドリブでの会話がはじまらないし、そもそも休符は増えていかないでしょう。

休符は自分のためのものではなく、誰かに何かを言わせるために入れるものです。

ハンク・モブレーの「Soul Station」を聴けばその辺のやりとりがよくわかります。

ソウル・ステーション

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