弾きたい曲が上手く弾けないとき、あれこれとアプローチを変えてみたり、誰かに習いにいったりする人が多いと思います。
もちろんそれで解決するケースも多々ありますが、仮に何をやっても先に進まない場合、シンプルに聴くことが足りていないだけかもしれません。
横浜ギター教室でレッスンをしていて思うのは、意外と今やっている曲やフレーズ、あるいはこれからやっていこうとしているものをちゃんと聴かない人が多いということです。
早く弾きたい、早く取り組みたいという気持ちで焦って練習しはじめたり、あるいはもうずっと聴いているからと安心してしまっていたり(でも実はちゃんと頭に入っていない)。
この場合、どんなにアプローチを変えても根本的に問題があるので解決しません。
何かが弾けなくて悩んでいる人は、一度曲を聴くというところに立ち戻って、じっくりとその曲を聞き込んでみましょう。
そうすると新しい発見があるかもしれません。
また、防音設備のある部屋で大きな音で再生してみるというのも効果的だと思います。
スタジオや一人カラオケなどで大きい音で音源を聴いてみると、グルーヴやサウンドを身体で体感できるので、必ず刺激になると思います。
ジャズならオーディオにこだわりのあるジャズ喫茶に行き、聴きたいアルバムをリクエストしてみましょう。
お店になさそうな音源なら自分でも持っていって再生してくれるか事前に訊いてみてもいいでしょう(僕はやったことありませんが…)。
とにかく、「聴く」という一番根本的なところがおろそかになっているケースが結構あるので、一度疑ってみるといいと思います。