江戸時代の剣豪・柳生宗矩という人がいます。
柳生新影流の宗家で、徳川将軍家の兵法指南などもしていた人(流派)です。
この人が書いた「兵法家伝書」という本があり、現代でも岩波文庫で読めます。
僕は20代前半でこの本を手にし、いまだにちょいちょい読み返しています。
特に「病気のこと」という項目がありますが、ここがかなり深いことが書かれてあります。
「病気」というのはいわゆる風邪とかの病気ではなくて、気の病、今で言うメンタルのことです。
本書は武道の伝書なので剣の道におけるメンタルを説いていますが、これをパフォーマンスの本番と置き換えれば現代でも十分通用する内容が書かれてあります。
特に、本番にあたって「緊張しないようにしよう」「学んだことを出すぞ!」「いやいや、全部忘れて楽しむぞ!」などと思い込みが強い人、そのせいでいつも失敗する人は必読です。
そういった思い込み=病気とどう向き合うかということが書かれてあります。
その部分は数ページなので、「病気のこと」だけ頑張って読んでみると何か得られるものはあると思います。
なんせ歴史に残る剣豪のメンタル論ですからね。
ただし岩波は現代語訳なしなのである程度読解力は必要となりますが。
古文サボってた人www
僕は古典好きなので普通に読めます。
新訳、解説本なども出ているそうですが、読んでないので内容は分かりません。
ちなみに、こちらの僕の小説には主人公が「兵法家伝書」を読んで演奏へのヒントを得るというシーンを書いています。
よかったらどうぞ。
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