公式動画
感想
いわゆるギャングスタ・ラップの走りN.W.Aのリーダー、EASY-Eを中心としたドキュメント。
ヒップホップのドキュメンタリーによくあるゲットーものだが、東海岸のこういった類いはどこか暗く内省的なのに対し、西海岸(ロサンゼルス・コンプトン)ものはなぜかちょっと明るく派手に感じられる。
本作は黒人の窮状を訴えた社会派ドキュメンタリーではなく、EASY-Eの卓越したビジネスセンスと先見の明にフォーカスしたビジネスドキュメンタリーの匂いが強い。
当時のヒップホップシーンに影響を与えた日系人のスティーブ・ヤノ氏の存在も面白い。
N.W.A自体がかなりどぎついグループなので観ていて食あたりがしてくるが、ヒップホップの歴史や80年代のブラックカルチャー、西海岸の空気を知る上では欠かせない作品。
キングス・オブ・コンプトン(Prime Video)