そもそもそのジャストとは何でしょう?
多くの方、特にDTM世代のミュージシャンは、ともすればジャスト=クリックが消えることだと思ってしまいます。
そして、手拍子でクリックを消せない=ジャストで体感できていないと勘違いしてしまいます。
確かに、物理的にはそこがジャストになりますが、音楽的にはそこまでの正確性は求められていません。
それどころかむしろ嫌悪されます。
では音楽的なジャストとは何でしょうか?
それはジャストのポケットに入っていることです。
ポケットとは、クリックの前後に想定された振り幅です。
野球のストライクゾーンのようなものだと考えてください。
クリックから多少前後にずれても、この振り幅ならジャストに聞こえるという範囲内であれば「ジャスト」なのです。
その振り幅は音楽によっても変わりますし、共演者によっても変わってきます。
まあ、そう考えるとジャストっていったい何?となるので、ミュージシャンは経験を積めば積むほどジャストを重要視しなくなってきます。
とはいえ、ジャストは一度は目指すべきです。
崩すのはそれができた後。
ただし、クリックを消す必要はありません。