現在活動している中で最も尊敬しているギタリストのうちの一人、タチアナ・リツコヴァさんのニューアルバム「Dreams Of A Russian Summer」をポチりました。
サイトはこちら。
https://supr.com/tatyanasshop/
ドイツ語ベースなので現在ドイツ語圏で活動しているのでしょうか?
出身はベラルーシだそうです。
以前よりは少しポップな楽曲もあったり、東欧的な匂いを感じさせる楽曲があったり、ちょっとクラシックから脱皮しようとしている印象があります。
が、なにせ情報がないので、何を考え、どういうコンセプトで作ったのかはわかりません。
まあそういった音楽の聴き方もそれはそれでワクワクしますが。
さて、タチアナさんの何がそんなに凄いかというと、弾いている人間を感じさせずに音楽だけがそこにあることです。
いい意味で自己主張がない、嫌みがない。
聴いていると1曲1曲がこういう風に弾いてほしくて作曲されたんだろうなと思えてきます。
プレイヤー的観点で言うと、例えばフォルテしたときにどうしても演奏から「フォルテしてまっせ!」という主張が出てしまったり、ルバートで色気を出しているところで「今、色っぽいでしょ、ウフフ」みたいないやらしさ、あざとさがどこか出てしまうのですが、タチアナさんはそれを一切感じさせずに弾いています。
一言で言うと自然なのです。
これは本当に難しいことです。
テクニック云々ではなく、音楽への理解と尊敬がないとこういう演奏はできません。
もちろん、そうやって謙虚に弾けばなんでもいいということではないのですが。
クラシックギターは時々思い出したときに聴いてみたりするのですが、正直タチアナさんと比較になる人はいません。
日本で有名なあの女性ギタリストはもちろん、大家と呼ばれる人も退屈だったり、自己主張が鼻についてうざかったり、楽曲を腕力でねじ伏せているようで不愉快だったり……。
とはいえ、タチアナさんは残念ながらそんなに売れていないようです。
クラシック界の評価は僕にはよくわかりません。
いつか日本に来てほしいですねー。
タチアナさんのサイトはこちら。
http://www.tatyana-guitar.com/
YOUTUBEには音源がかなりUPされています。