以前から歌については「こうしたらよくなるのに」とか「伴奏とこうやって合わせれば…」と考えていたことがあり、ブログでも何度か書きました。
そんな中、先日横浜ギター教室にジャズシンガーの方がレッスンに来られたので、そういった考えに基づいてレクチャーしました。
内容は、
・伴奏と「一緒にやってる感」の出し方
・相手に歌を届けるにはどうすればいいか
・スイングのさせ方
です。
いずれもやってみるとすぐに効果が出てき、やはり考えていたことは間違っていなかったと確信しました。
もちろん、それらを自分のものにするためには時間がかかりますが。
そしてこのレッスンで、改めて歌詞の重要性がわかってきました。
歌詞の世界をきちんと理解し、そこに入れていると歌は生き生きとし、聞いていても伴奏していても楽しいのですが、まだそこまで理解できていない、単語や発音を覚えただけというレベルでは「ふーん」ぐらいにしか感じられません。
同じ人が歌うので技術的には変化はないのですが、中身が全然違います。
歌が響いてこない歌手は、間違いなく歌詞の読み込みが甘いです。
逆に言うと、技術としての歌唱がまだまだでも、歌詞をしっかりと読み込んでその歌の世界の住人として歌えば必ず観客には響きます。
もちろんそのジャッジは自分ではできないので、そういった観点で歌を聴ける人に聴いてもらう必要がありますが。
ジャズシンガーはともすれば歌詞を記号として捉える癖があり、それはそれで理由もわかるのですが、僕は反対です。
確かに、歌詞(歌)を記号化することで制約がなくなり、大胆なフェイクやアドリブができるようになりますが、そうすると他者に伝わるものが極端にへってしまいます。
そっちに進むと、業界受けして一般受けしない歌となります。
逆に、歌詞をしっかり読み込み、その歌詞の世界の住人として歌うことで、伝わるものはぐんと増え、一般のお客さんの受けもよくなります。
ただしその場合、業界、同業者の受けは悪くなりますが。
僕は一般受けするための歌をレクチャーしています。
興味のある方はぜひ一度レッスンにお越しください。