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感想
アルバム「Saint Anger」のレコーディングに密着したメタリカのドキュメンタリー(2003年)。
正直、観ながら失笑の連続だった。
というのは音楽のことではなく、彼らのメンタル面での弱さや子供じみた態度。
特にラーズとジェームスのソリが全く合っておらず、ほんのちょっとしたことですぐ喧嘩になってしまう。
その喧嘩の原因がいつも「え、そこ?」というほどささいで呆れてしまう。
また、ジェームスがあんなに繊細で打たれ弱い人間だとはこれを観るまで知らなかった。
ちょっとしたことでスタジオを出て行って何ヶ月も帰ってこなかったり、4時にレコーディングを終わって帰る決まりなのにラーズとプロデューサーが4時15分まで音源を聴いていただけでいじけて文句を言ったり…。
そんな彼らのギスギス感を解消すべく専属のセラピストがついているのだが、これがまた非常にうさんくさい。
何かある度に上から目線でアドヴァイスをするのだが、観ているこっちがイラっとしてしまう。
最初こそメンバーは素直に意見を聞き改善しようとしているが、調子に乗ったセラピストが「音楽にもゾーンがある」「音楽は瞑想と同じだ」と言い出してさすがにプロデューサーがキレたところはもうコントかと思った。
結局問題は解決したのかしていないのか分からないが、新ベーシストが見つかってハッピーエンド風の結末に。
いろんな意味で度肝を抜かれた作品。
正直、メタリカファンは観ない方がいいかもしれない。
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