ピッキングのニュアンスとフォームの関係について。
この場合の「ニュアンス」とは、ピックが弦に当たった瞬間のサウンドや音の立ち上がりのことです。
技術としての音の強弱(フォルテ、ピアノ)やタイムの操作(ラッシュ、レイドバック)のことではありません。
ピッキングのニュアンスは、ピックを持つ親指と人差し指の開け閉めでコントロールすることができます。
ざっくり言うと次のようになります。
〈親指と人差し指を締める〉
硬質な音
立ち上がりの早い音
ロック向き
〈親指と人差し指を緩める〉
柔らかい音
音の立ち上がりがやや遅れる
ジャズ、ブルース向き
おそらくほとんどのギタリストは前者を目指していると思います。
この時問題になるのは、どれくらい指を締めるのか、どうやって指を締めるのかということです。
当然、親指や人差し指をギューっと締めると腕全体が固まり、思い通りのプレイができなくなります。
そこで、「指は締めるけど腕は柔らかいまま」となるよう身体操作を工夫する必要が出てきます。
これについては昨今答えは出ました。
今はまだ企業秘密ですが。
ピッキングのニュアンスを研究している人は、親指と人差し指の開け閉め(圧力)をあれこれ工夫してみると良いでしょう。
詳しくは「ギタリスト身体論3」に書きます。
追記:こちらの記事内容について「ギタリスト身体論3」に掲載してあります。
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