ギタリストと譜面は規格が異なる歯車のようなもので、なかなか上手くかみ合ってくれません。
ですから、譜面を最初から遠ざけてしまう人も多いと思います。
また、最近はDTM上で音の並びを確認できるし、同じソフトであればデータのやりとりで作っている曲がすぐ確認できます。
こうしたデジタルなやりとりが将来的に逆行したり、消滅するということはなさそうです。
だから譜面なんて古い、今さら勉強しても無意味だと考える人も多いかもしれません。
確かにそうとも言えますが、僕はそれでもやっぱり譜面は最低限読めた方がいいと思います。
譜面の読み書きを最低限修得していく過程で、音楽に関する情報を一旦整理することができます。
普段自分が弾いている楽曲や作った曲、アドリブなどを譜面として見ることで、今まで見えなかったことが見えたりもします。
また、譜面は基本人に渡して読んでもらうためのものなので、それを書くことで他の楽器の機能をより深く知れたり、演奏者の気持ちが汲み取れるようになってきます。
譜面の読み書きは、そうした、目に見えない、演奏にもはっきりと表れない音楽的能力を養ってくれます。
だから、譜面でやりとりをするかどうかではなく、音楽的な幅を広げるために譜面の読み書きを勉強してみてはどうでしょうか?
一通り読み書きできるようになると、確実にミュージシャンとして一皮剥けた感じがするはずです。