日本人は16のフィールやシャッフルが苦手だとされます。
もう少し深く考察すると、スタッカートが苦手だといえます。
カッティングなどで「(ン)チャッ」と気持ちよく切りたいところで「(ン)チャー」と伸びてしまうことが多く、しかもそれが間延びしていることも気づかないというケースが多々あります。
では、ギターでキレのあるスタッカートはどうすれば弾けるのでしょうか?
これは弦を押さえている左手の問題です。
普通、音を切りたいときは、切りたいと思ったジャストのタイミングで左手を浮かせてミュート状態にします。
そうすることで音符通り正しく音を切ることができる、と誰もが考えます。
しかし、ギター(特にエレキギター)は、左手を浮かせてもほんの一瞬音が残るという特性があります。
これはエフェクターの問題ではありません、完全にドライで弾いても音はちょっとだけ残ります。
ですから、ジャストのタイミングで左手をミュートにしても、そこからほんのちょっとだけ伸びてしまうので、結果キレのあるスタッカートが表現できないのです。
そこで、音を切る際にジャストより少し早めに左手を浮かせてみましょう。
もちろん、ピッキングもその分少しタイミングが早くなります。
ただし、やり過ぎるとタイムが崩れます。
「ここで音を切りたい」というジャストのタイミングから、ほんの少しだけ早く切るのです。
そうすると、もの凄くキレのあるスタッカートになってくれます。
タイムは「正確に、正確に」と誰もが言いますが、正確さだけを考えているとこういうことには気づけません。
タイム神話はあまり信用しないほうがいいです。
伸びやかでかつキレのあるフレーズを弾くためには、ただ正確に弾くのではなく、1音1音を音楽的に正しくズレさせることが必要なのです。
その方法は楽器によって異なるはずです。
詳しく知りたい方は教室までお越し下さい。