八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

【横浜ギター教室】講師八幡謙介が横浜でのギターレッスンや音楽について綴るブログ。ジャズ多め。

上達のきざしには必ず混乱がある


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上達のきざしとして混乱が必ずあります。

全く混乱がなく、全てを理解し把握しながら上達していくことはたぶん無理でしょう。

というか、そういった状態は結果的に上達に繋がりません。

上達につながる混乱の原因は何かというと、自分にないものとの接触です。

例えば、今まで力一杯弦を押さえてきた人に適切な押弦を教えると、必ず皆混乱します。

今までの自分の常識から考えてありえないほど弱い力で音が出てしまうからです。

そしてその混乱を乗り越えたとき、新しい弾き方が獲得でき、上達につながるのです。

そう考えると、混乱は上達のきざしであり、いいことだと分かります。

混乱がない場合は二通り考えられます。

ひとつは、既にそれを知っていて、体得できるか、それに近い状態にあること。

もうひとつは、最初から排除することです。

前者はいい意味で、後者は悪い意味で、そこからの上達はありません。

 

 

さて、ここでひとつ問題があります。

人は混乱を避けるということです。

「分からない」「できない」よりも「分かる」「できる」を選びたがるし、仮にそうした混乱状態におちいったとすると、できるだけ早期の安定を望みます。

これの何がいけないのかというと、今の自分から出ようとしていない、今の自分を守ろうとしていることがダメなんです。

成長(上達)するためには、必ず今の自分を乗り越えなくてはなりません。

では、今の自分が「分かる」ことを選んで今の自分を乗り越えることができるでしょうか?

恐らく、無理でしょう。

しかし、「分からない」には今の自分を成長させてくれる何かがあるかもしれないと考えられます。

なぜなら、今は自分の未熟さ故にそれがわからないだけであって、将来的にもしかしたら分かるかもしれないからです。

 

今の自分を、世界最高峰レベルだと思うのなら、たぶん分かることだけやっていればいいでしょう。

しかしそうでないのなら、積極的に分からないことを選択するべきです。

そして、大いに混乱しましょう。

その先に上達が待っているはずです。

 

 

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