え?と思った方は要注意です。
既にⅡ-Ⅴ病にかかっているかもしれません。
ジャズを始めたとき、習っていた先生に「とにかくジャズはⅡ-Ⅴだ!」と言われて、必死で練習していました。
が、今になってみると(というかもっと前から)それがおかしいことに気づきます。
Ⅱ-Ⅴ練習ばっかりやっていると、そこだけやたらと流暢だけど他の部分が駄目という、かなりアンバランスなソロになってしまいます。
また、Ⅱ-Ⅴの箇所も、いかにも練習してきましたといったとってつけたようなフレージングになってしまいがちです。
それに、ビバップの名演をよくよく聞くと、それほどⅡ-Ⅴを重要視しているとは思えません。
ジョーパスとかクリフォードブラウンとか、ああいうコードチェンジを網羅していくようなスタイルの人は別ですが、ほとんどはもっと大らかにソロを弾いています。
レッスンでの僕の教え方としては、「とりあえず1フレーズを使い続ける」です。
それは、全体に統一感を持たせるためです。
Ⅱ-Ⅴはそれに慣れてきてからで十分です。