僕はスケール練習反対派で、スケール練習なんぞやっても何の意味もないと考えます。
だから横浜のギター教室でも基本教えません。
なぜかというと、スケール練習はだいたい「全ての音を均等」に、「音楽(楽曲)と無関係な状態」で弾くことだからです。
これって音楽からかけ離れていると思いませんか?
僕はそう思います。
まあ一番の理由は、めんどい、楽しくない、ということなんですが。
とはいえ、最低限のスケールは知っておくべきでしょう。
メジャースケール、ナチュラルマイナースケール、メジャーペンタ、マイナーペンタぐらいで十分。
それ以外のスケールは一切教えません。
僕も音大でさんざんスケールをやらされましたが、卒業後は一切使っていない(使う機会がない)ので、今ではドリアンとかミクソとかいわれても何のことやら分かりませんし、弾けません。
スケール練習をすると、スケール練習的なソロしか弾けなくなります。
思い出してください、スケール練習とは、「全ての音を均等」に、「音楽(楽曲)と無関係な状態」で弾くものです。
こんなソロ、想像しただけで寒気がしますよね?
実際そういうソロを弾く方はたくさんいらっしゃいますが、一瞬で興ざめです。
「では、普段はスケール練習をして、ソロのときにそれを出さなければいい」と思うかもしれませんが、そんな器用なことはなかなかできません。
人は普段練習していることしか弾けないのです。
そして、スケール練習ばっかりしている人は、スケールしか弾けないのです。
どうしてもスケールでソロを弾きたい人は、スケール練習ではなく、そのスケールをフレーズとして弾きましょう。
一音一音、きちんと気持ちを込めて、サウンドをイメージして弾く。
そうすれば、ただスケールをなぞっているようなソロにはなりにくいと思います。
イングヴェイはいつでもパフォーマンスのつもりで練習していたそうで、だから彼のスケールはフレーズに聞こえるのでしょう。