僕もギターキッズの頃は「有名ギタリストの誰々がやっているエクササイズ」というのが紹介されていたら、何も考えずにそれを練習したりしていました。
が、それらを行った結果何かを得られたという実感は一度もありません。
せいぜい「今俺は誰々と同じ練習をしているんだ」という恍惚感ぐらいでしょうか。
音大でも居ました。
パッ○・メ○ニーがやってたとかいうエクササイズを嬉しそうに練習している人が。
僕の恩師はこう言う人を「Practician(練習家)」と言っていました。
ギタリスト身体論で書きましたが、エクササイズは身体感覚を養うために行うべきである、というのが僕の持論です。
弦をどれくらいの強さで押さえるか、ピックをどれくらいの角度で、どれくらいの強さで弦に当てるか、その際の姿勢は?肩が上がっていないか、息を止めていないか、などなどをチェックするためにエクササイズを行います。
つまり、チェックポイントさえ理解していれば行うエクササイズはなんでもいいわけです。
講師として教えるべきはそのチェックポイントであって、エクササイズをいくつもいくつもやらせたり、やたらと難しいものを「これが弾けるか!」などと煽ったりするべきではありません。
また、キッズも「弾けた!」で満足してはいけません。
エクササイズは弾けることが目的ではないので。