八幡謙介ギター・音楽教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介が音楽やギターについてつづるブログ

JAZZ、BLUES

八幡謙介によるジャズ、ブルースの考察。

ややマイナーな王道ジャズギターアルバム3選

以前からちょいちょい生徒さんに「もっとジャズの名盤を紹介してほしい」と頼まれていたのですが、すっかり忘れていました。 といっても僕の場合は本当に聴いて楽しいものしか紹介したくないので、あんまり球数はありません。

ジャズを学ぶときに一番大事なのは、獲得したスキルを守らないということ

ジャズの生徒さんにはほとんど毎レッスン言っていることですが、ジャズを学ぶ際一番大事なのは、獲得したスキルを守らないことです。 例えばコードトーンを使えるように練習しているとします。 最初はコードトーンが使えないところから、だんだん音が分かっ…

ジャズ中級者を抜け出すには演奏中の視野を広げるしかない

最近、脱ジャズ中級者というテーマでレッスンが進むことが多くなってきました。 ジャズ中級者とは、ジャズは一応弾けるけどなんか違う、でもどこが違うか分からないという人のことです。 100%ジャズのアプローチをしているはずなのに、なんかジャズに聞…

ジャズをやっている人はⅡ-Ⅴのどこの部分がジャズなのか考えたことありますか?

ジャズといえばⅡ-Ⅴといわれます。 これはまあ概ね異論はありません。 今回はじゃあそのⅡ-Ⅴのどこの部分がジャズっぽさを醸し出しているのかというお話。 めずらしく譜面を書いて解説します。 先に言っておきます。 ・Ⅱ-7の♭7度からⅤ7の3度に抜ける 。ク…

バップ入門盤に厭きた人が聴くバップアルバム

バップ入門盤に厭きた人が聴くバップアルバム 生徒さんからジャズ名盤をもっと紹介してほしいと言われたので、今回は本ブログでご紹介したバップ入門盤にそろそろ厭きてきた、でも次に何聴いたらいいかわからないという人のためのバップ名盤をご紹介します。…

現代の天才ギタリスト、クリストン "キングフィッシュ" イングラムを知っているか?

キングフィッシュ ずいぶん前ですが、フェイスブックで話題になったギタリストがいました。 まだ若いのにえらい説得力のあるギターを弾く黒人の男の子がいると。 僕もそれを見てびっくりしました。 すぐデビューするだろうなと思って放置していましたが、最…

アドリブで最大の見せ場はコーラスをまたぐこと

アドリブの初期段階では、小節にかっちりと納まるように弾く人が多いです。 そこから意識的に小節をまたげるように訓練します。 また、ジャズなどある程度コード進行が動く音楽なら、コードを無視できるようにも訓練します。 そうすることでアドリブがよりこ…

ⅡーⅤーⅠのフレーズで本当に大事なのはⅡの前とⅠの後

ⅡーⅤのいかにも練習してきました感 ⅡーⅤーⅠフレーズを練習し、曲にはめ込むということは、ジャズのアドリブを習得する上で欠かせません。 僕もレッスンで生徒さんがある程度アドリブが分かってくると、必ずⅡーⅤーⅠを教えます。 その後に崩す方向に持って行くので…

日本人がジャズを演奏するとき、一番難しいのはエンディング 

日本人がジャズを演奏するとき、最も難しいのがエンディングです。 なぜなら、エンディングをきっちり成立させるためには、強い意志と強引なディレクションが必要だからです(事前に打ち合わせができる場合はまた別の話。今回はセッションの流れでぶっつけで…

ジャズの演奏で「歌っている」の基準は?

ジャズでは、楽器の演奏が「歌っている」ことが重要視されます。 ただこれはミュージシャン用語なので真意を掴むことがかなり難しく、だいたいは間違った方向で理解してしまいます。 その最たるものは、歌っている=流麗なフレージング、です。 あるいは、曲…

ジャズのアドリブを進化論と捉えると、シンプルで効果的なフレーズを弾くのに罪悪感が芽生えてやっかいになる

ジャズのアドリブには独特の進化論があります。 まずキーのスケールかペンタから入って、コードスケールを覚え、コードーンを使えるようになり、ⅡーⅤフレーズが弾けるようになったら一人前……。 こんな流れがあって、しかもそれは不可逆的でないといけないとい…

ジャズにおいて根本的なレベルアップを図るためには、必ず一度は自分を捨てて生まれ変わらないといけない

僕にジャズを習いに来る人は、だいたい二種類に分かれます。 まったく分からないから教えて欲しいという人と、自分を変えたいという人。 前者は初心者、後者は中級者~上級者です。 いずれにしても僕は同じことを教えます。 ひとつのフレーズを使い続けると…

ブルースはアルバート・キング一択

前にも書いたかも知れませんが、僕はブルースというとアルバート・キング一択です。 彼以外のブルースは全くといっていいほど聴きません。 アルバート・キング - Wikipedia じゃあアルバート・キングの何がいいかというと、泥臭さと都会的センスが見事にマッ…

ジャズミュージシャンがライブで収益を上げる方法を書く

ジャズミュージシャンがライブで収益を上げる方法を書きます。 チェキ アイドル好きの方はご存じでしょうが、ポラロイド写真のことです。 アイドルはもちろん、いまやバンドでも当たり前になっているようです。 なぜかというと、原価率が低いので収益になり…

ジャズのアドリブにおける勘違い シーツ・オブ・サウンドはジャズの総意ではない

ジャズのアドリブがある程度できるようになってくると、必ず「より沢山の音数で、より多彩なフレーズ を弾かなくてはならない」という強迫観念にかられます。 そうして気がつけば休符がなく、音数だけやたら多いけど脈略がないソロになってしまい、またそう…

ジャズのアドリブ中に必ず出現する二択、「安定」か「不安定」のどちらを選ぶか

ジャズがある程度弾けるようになってくると、必ずどこかで次の二択を選ばなくてはならない瞬間が訪れます。 ソロを弾き始めて2~3コーラス目、ここから新しい展開が欲しいという場面で、 選択肢A 「安定」 新しい展開に行きたいけどいまいちそれが作れず、…

ハイハットの音がカッコイイ!Blue Mitchellの「Many Shades Of Blue」

Blue Mitchell「Many Shades Of Blue」 Blue Mitchellのファンクアルバム「Many Shades Of Blue」をあんまり期待せず聴いてみたら、お! と思えるほどかっこよかったです。 メニー・シェイズ・オブ・ブルー アーティスト: ブルー・ミッチェル 出版社/メーカ…

ジャズにおける意志の伝達の上中下

ジャズにおいて意志の伝達が重要であることは以前書きました。 k-yahata.hatenablog.com これをもう少し具体的に解説します。 例えば自分のソロを終えるとき、『はい、ソロ終わったよ、誰か次弾いてね』という意志を伝達しなければなりません。 このとき、ざ…

ジャズの演奏には「意思の伝達」の訓練が必要不可欠だが、学校や教室ではそれを教えていない

即興で行うジャズの演奏には「意思の伝達」が必要不可欠となります。 例えば、イントロを出し、『はい、ここから入ってください』という意思の伝達、『今から自分がソロを弾きますよ』という意思の伝達、『ここ、盛り上げたいのでよろしく』という意思の伝達…

ジャズのためのマーケティング考2 ジャズにおける対立構造を数字で把握し、マーケティングに生かそう

ジャズという世界には独特の対立構造が存在します。 ざっくり言えば、コア層とライト層の対立です。 ファンでもミュージシャンでもコア層はライト層を蔑み、ライト層はコア層を軽蔑しています。 さて、これを数値化してみましょう。 といっても前回と同じで…

ジャズのためのマーケティング考 ジャズで人を集めるために

ジャズのライブで客を呼びたい、ジャズのお店にもっと客が来てほしい、ジャズのイベントを成功させたい、ジャズについて書いた文章をもっと読んでもらいたいなどなど、ジャズで何かをはじめようとする人は今でも少なからずいます。 ではそういった場合、どの…

ジャズという音楽には本質的に”拒絶”の意志が含まれている だからジャズは敬遠される

久々にジャズの文献を読んで改めて感じたことは、ジャズという音楽には最初から”拒絶”の意志が含まれているという点です。 特にビバップ以降、ジャズは”拒絶”の意志と共に発展してきたといえるでしょう。 こんにち、ジャズが「とっつきにくい」「なんか怖い…

海外のジャズの文献をいくつか読んでみたがつまんなかったので二度と読まないと誓った

僕はジャズをはじめてから20年ぐらい、「マイルス・デイビス自叙伝」以外ほとんどジャズの文献を読んだことがありませんでした。 で、最近なぜかそういうのも読んでおくかという気になり、とりあえず日本人のジャズ評論家の文献を読んでみたのですが、 主…

ジャズとⅡーⅤについて 「ⅡーⅤを弾ききる」は実はフュージョン的発想

ジャズというとⅡーⅤと言われますが、ビバップをよくよく聞き込むと、実はそうでもないことがわかります。 ⅡーⅤなのにシンプルなメロディを弾いていたり、教科書みたいにⅡーⅤーⅠときっちり弾ききっていなかったり、あるいは完全に無視していたり……。 そして、聴い…

ジャズミュージシャン没年表

没年月日/名前/没年齢 1942年 3月2日 チャーリー・クリスチャン Charlie Christian(25歳) 1955年 3月12日 チャーリー・パーカー Charlie Parker(34歳) 1956年 6月26日 クリフォード・ブラウン Clifford Brown(25歳) 11月5日 アート・テイタム Art Ta…

ジャズミュージシャン没年齢表

有名ジャズミュージシャンが亡くなった年齢を列記しました。 何かの参考にしてください。 ( )内は志望年月日です。 なお、「ジャズミュージシャン生誕年表」「ジャズミュージシャン没年表」は文末参照。 25歳 チャーリー・クリスチャン Charlie Christian…

ジャズミュージシャン生誕年表(元号対応)

有名ジャズミュージシャンの生まれた歳をまとめました。 元号対応です。 何かの参考にしてください。 時々ワインのような当たり年があるのが面白いです。 巻末から「ジャズミュージシャン没年表」「ジャズミュージシャン没年齢表」へリンクを貼っています。 …

ジャズが好きになれる人の特徴 

ジャズを教えたりジャズについて書いたりしていると、「ジャズに興味はあるけど、好きになれるかどうか分からない」という話をよく聞くようになります。 これまでは、初心者でも分かりやすい名盤を教えたり、最初は分からなくていいからBGMに流して雰囲気だ…

小川隆夫「ジャズメン死亡診断書」を読んで、日本人の書いたジャズ本は二度と読まないと誓った

小川隆夫氏の「ジャズメン死亡診断書」という本を買ってみました。 僕は基本的にジャズの文献は読まないのですが、ジャズマニアの医師が書いた死亡診断書というところに惹かれてついポチってしまいました。 医師として書いているものだから、きっと客観的な…

ジャズの学びに不可欠な「到達→破壊」というプロセスについて

教室にジャズを学びにくる生徒さんが増えて、僕自身も改めてジャズを教えながらジャズを学んでいます。 そんな中、浮き彫りになってきたのがジャズに絶対必要な「到達→破壊」というプロセスです。 例えばⅡーⅤフレーズで考えてみましょう。 ジャズ初心者の人は…