アーティスト、芸術
アーティストと政治 近年、アーティストや芸能人(以下総じてアーティスト)がSNSで政治を語る場面が増え、その都度議論となっています。 「アーティストが政治を語るな」 「いや、アーティストだって政治を語って当然」 個人的には後者の意見に賛成ですが、…
ギターヒーローの死 先日、エディ・ヴァン・ヘイレンが65歳で亡くなりました。 僕にとってこれは、単なるギターヒーローの死ではなく、終わりの始まりに思えてなりません。 というのは、今後10年から20年で間違いなくギターヒーローたちが亡くなってい…
室伏鴻 もう10年以上前になりますが、いろんなジャンルのダンスを見せる舞台イベントがあり、知り合いの誘いで観ました。 そこに舞踏の室伏鴻さんも出演されていました。 舞踏とは、土方巽氏が創始したコンテンポラリーダンスの一種で、おどろおどろしさを…
一見無駄な時間も… アーティストを目指している人は、たいてい一人前になる過程で一見無駄に見える時間を過ごしています。 空いている時間でバイトでもすればいいのに働かないとか、本ばっかり読んでる、本業と全然違うことをやってる…などなど。 しかし、得…
東京事変ライブ決行批判に対する意見 先日椎名林檎率いる東京事変が、コロナウイルス感染拡大における政府のイベント自粛要請下において、ライブを決行しました。 そのことについて僕はこちらで批判しました。
対外的な音楽活動をする際の「楽しみ」とは 音楽活動と「楽しみ」について。 完全に趣味で自分が楽しむだけなら何をしてもいいです。 ただ、動画を出したい、ライブがしたい、楽曲提供したいなど、他者や社会に対して音楽活動をする場合、「楽しみ」をどう捉…
なぜか売れない人 曲も良いし歌も楽器も上手い、おまけにルックスもスタイルもいいのに全然売れない、あるいは売れはしたけど早々と頭打ちになって伸び悩んでいるという人がいます。 なんでだろうと昔から思っていたのですが、最近なんとなく分かったことが…
25~6年ギターを弾いてきましたが、その中で折に触れ「ん?」と思う人がよくいました。 それは、誰かのお墨付きをもらわないと価値を判断できない人です。 自分より上の人にしょっちゅう「誰それって上手いんですか?」とか「このアルバムってどうなんで…
よく「本物に触れて感性を磨き云々」と言われます。 僕もずっと音楽をやってきたり、文学を読んで来たので、それを盲目的に信じ、本物と言われるものにできるだけ触れようとしてきました。 で、その都度だいたいがっかりしてきました。 例えば本物のモナリザ…
僕の体験から言えることですが、アーティスト志望の人は20代で色々やっておき、30代に入ったらそれらをゆっくり整理していって、最終的に身の丈にあった活動におさめておくと色々楽になるのではないかと思います。 僕自身が完全にそのパターンを踏襲して…
アーティストに限った話ではないのですが、ライブやイベントをやったり、教室を構えたりしたとき、ついつい来てくれた人よりも来ない人のことを考えてしまいます。 例えばキャパ100のライブで一生懸命頑張って70人入れたとき、つい入らなかった30人の…
パフォーマンスであれ創作であれ、それらには己の価値観が如実に反映されます。 だからアーティストは技術や知識に加え、己の価値観を鍛えなければなりません。 いい/悪いにはじまり、ではそれらの何がいいのか、悪いのか、その価値観を自分のパフォーマン…
日本人は一生懸命に対する神話を持っています。 何事も一生懸命やりさえすれば結果がついてくる、成功する、というあれです。 そうならない場合はまだ一生懸命さが足りない、命をかけていない、とまで考える人もいます。 はっきりいってこれは嘘です。 一般…
芸術が面白くそして怖いのは、作者はもちろん、鑑賞者の本質までたちどころに暴くところです。 例えばある本を読んだとしましょう。 その内容をクソミソにけなす人は承認欲求が高く、満たされていません。 当たり障りのない意見でやんわり褒める人は気遣いに…
すでに歴史的価値を付与された作品があり、試しに触れてみたところ全然良いと思えなくて困惑したという経験は誰しもあると思います。その時に二通りの反応があります。一つは自分がその作品を鑑賞するレベルに到達していないからわからなかっただけという考…
自分の認識を疑う このブログでも何度か言っていますが、アーティストやクリエイターになりたい人は、自分の認識をいつでも疑えるように訓練しておく必要があります。 自分がかっこいいと思うもの、かわいいと思うもの、面白いと思うもの、価値があると思う…
評価されるために何かをするのをやめよう 評価をされるために何かをしても大体それは評価されません。 評価されないと言うのは、酷評や罵倒すらなく、ただただ無視されるということです。 仮に何らかの評価があれば、絶賛でも酷評でもそれを参考にして次に進…
いきなりですが、芸術って強いと思いますか? それとも弱いと思いますか? アーティスト(志望)の方は「強い」と答えるかもしれません。 あるいはそうあるべき、そうありたいという願望があるのかもしれません。 しかし、僕は芸術は弱いと思います。 それも…
何をやっているのか 音楽がちょっと分かってくると、つい「何をやっているのか」を聞いてしまいます。 各楽器がどういうフレーズを弾いているのか、フォームや弾き方はどうか、ミックスで楽器をどう配置しているのか、エフェクトはどうかかっているのか、音…
どんなレベルであろうと、アーティストは「与える」存在です。 娯楽や、暇つぶし、美、陶酔、夢、問題提起などなど。 何らかの価値を受け手に与え、そこから報酬や承認が生まれます。 しかし、冷静に考えれば「与える」ってちょっと偉そうですよね。 綿矢り…
ギターを教えていると、どうも演奏に答えがあると思っている人が多いのではないかと感じます。 その多くは、「正確に演奏できればOK」というもの。 また、自分は答えを持っていないけど、一人前になった人たちは答えを知っているのだろうと思い込んでいる人…
さっさと世間に打ちのめされよう 僕は、アーティストを目指す人はさっさと世間に打ちのめされておくべきだと考えます。 それが早ければ早いほどいいです。 なぜなら、そこからが全ての始まりだからです。 創作やパフォーマンスは、他人を楽しませるものです…
アーティストは「気持ち良さ」を追求するべきか? ある種のアーティストやインストラクターは、気持ちいいことを追求するべきだと、まるでそれが真理であるかのように言います。 僕はこれに反対です。 というのは、自分が気持ちいいことが他人も気持ちいいと…
弾いてみたなどの動画で多いのが、自己主張が楽曲より前に出ていて、楽曲が楽しめなくなっているもの。 これにはいろんなタイプがあります。 「ほら、俺上手いだろ」 「どう、あたしセクシーでしょ?」 「この曲をこんなアレンジしちゃいました、僕すごいで…
以前から気になっていて、前にも書いたことがありそうですが、改めて。 日本人は、異国の文化や芸術が大好きです。 一方で、自国の文化・芸術が海外で認められることも大好きです。 しかし、このふたつに対して異なるスタンダードを持っているようです。 ま…
楽器をやっていれば、誰しも嫌いなミュージシャンの一人や二人はいると思います。 音がダサい、曲がつまらない、演奏が気にくわない、あるいは人間的に好きじゃない……。 まあそれはそれで心に秘めておけば問題ありません。 では、仮にそういった嫌いなミュー…