アドリブ
アドリブのマンネリ化 このブログでも時々書いていたり、教室でもよく相談されることですが、ジャズのアドリブをしているとどうしてもマンネリ化が訪れます。 何を弾いてもだいたい同じ、悪くもないし成立はさせられるけど、別にいいとも思わない。 もっと違…
前回の記事 前回、テーマ→ソロと進むときの意思の疎通について書きました。 未読の方はまずそちらをお読み下さい。 k-yahata.hatenablog.com 前回は、ソロセクションに対する伴奏者の意思決定を理解し、それを手助けするためのディレクションとして1小節早…
ジャズドラムって演奏中何考えてるの? youtu.be 何かの関連でこの動画が出てきて、おもしろさに釘付けになりました。 僕はジャズをあえて「難しい」と捉え、その難しさをちゃんと理解するというところを出発点としています。 この動画もプロのやってる「難…
Scuttle Buttin' youtu.be ピッキング研究の一環として この曲は僕のピッキング研究の一環として課題曲にしていました。 弦移動の激しいフレーズをどう弾くか、単に「俺弾けるぜ!(ドヤ)」じゃなくて、それを理論化してどう教えるか、そして最終的にはこれ…
アドリブに戦略を持つ ジャズのアドリブというと、一瞬のひらめき、その場の空気感、ノリなどで即興で行うものだというイメージが強いと思います。 もちろんそういった要素も多分にありますが、同時に戦略的な構築も必要であると僕は考えます。 特に初心者は…
アドリブが楽器と合ってない ここ数年でギター以外の人にジャズを教えることが増えてきました。 そうした他楽器へのレッスンでよく感じることは、サックスならサックス、ギターならギター、ピアノならピアノに適したアドリブがあるということです。 分かりや…
Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ(ツーファイブ)の一般的な練習法 Ⅱ-Ⅴ-Ⅰ(通称ツーファイブ)は、一般的にパッケージで捉えるよう練習します。 パッケージとは、Ⅱの最初の音から入ってⅠに着地するまででひとつのかたまりとするとらえ方です。 そうやって捉えることでジャズらしい流暢…
久々に動画を撮りました ちょっと思い立って、久々に動画を撮ってみました。 F Bluesです。 今回のテーマは、レイドバックした重いギターと、330の”あの音”が出せるかどうかです。 以前購入したマイクプリFocusrite ISA Oneをいじりながら撮ってみました。 …
アドリブを上達するために蓄える アドリブを学んでいる人のほとんどは、まず蓄えを増やそうとします。 フレーズ、アプローチ、間などを自分の中にたくさん蓄えて、その中からアドリブを構築する。 その蓄えが充実していればいるほどアドリブは豊かに、より深…
アドリブがいつも同じ… アドリブがある程度できるようになってくると、ほとんどの人はマンネリ化します。 同じフレーズ、同じ間でいつも弾いてんな…と。 多くの人はそこで一念発起し、新しいメソッドを探し始めます。 ミュージシャンの誰それが提唱している○…
コードトーンを使ったアドリブ ジャズでコードトーンを使ったアドリブを弾くとき、多くの人が次のようなプロセスを経ている(そうあるべきだ)と勘違いしています。
脱ジャズ中級者 最近、脱ジャズ中級者というテーマでレッスンが進むことが多くなってきました。 ジャズ中級者とは、ジャズは一応弾けるけどなんか違う、でもどこが違うか分からないという人のことです。
Ⅱ-Ⅴのどこがジャズなの? ジャズといえばⅡ-Ⅴといわれます。 これはまあ概ね異論はありません。 今回はじゃあそのⅡ-Ⅴのどこの部分がジャズっぽさを醸し出しているのかというお話。 めずらしく譜面を書いて解説します。
小節をまたぐ アドリブの初期段階では、小節にかっちりと納まるように弾く人が多いです。 そこから意識的に小節をまたげるように訓練します。 また、ジャズなどある程度コード進行が動く音楽なら、コードを無視できるようにも訓練します。
ⅡーⅤのいかにも練習してきました感 ⅡーⅤーⅠフレーズを練習し、曲にはめ込むということは、ジャズのアドリブを習得する上で欠かせません。 僕もレッスンで生徒さんがある程度アドリブが分かってくると、必ずⅡーⅤーⅠを教えます。 その後に崩す方向に持って行くので…
エンディングは難しい 日本人がジャズを演奏するとき、最も難しいのがエンディングです。 なぜなら、エンディングをきっちり成立させるためには、強い意志と強引なディレクションが必要だからです(事前に打ち合わせができる場合はまた別の話。今回はセッシ…
ジャズで「歌う」とは? ジャズでは、楽器の演奏が「歌っている」ことが重要視されます。 ただこれはミュージシャン用語なので真意を掴むことがかなり難しく、だいたいは間違った方向で理解してしまいます。 その最たるものは、歌っている=流麗なフレージン…
ジャズ独特の進化論 ジャズのアドリブには独特の進化論があります。 まずキーのスケールかペンタから入って、コードスケールを覚え、コードーンを使えるようになり、ⅡーⅤフレーズが弾けるようになったら一人前……。 こんな流れがあって、しかもそれは不可逆的…
近年ジャズを習いに来る人が増えてきました。 レベルは未経験者からかなりのベテランまで幅広いです。 中でも初心者の方の悩みはほぼ全員共通しています。 一言でいえば、情報量への疲弊です。 それも、アドリブがはじまる前に消化しなければならない(とさ…
ジャズのアドリブがある程度できるようになってくると、必ず「より沢山の音数で、より多彩なフレーズ を弾かなくてはならない」という強迫観念にかられます。 そうして気がつけば休符がなく、音数だけやたら多いけど脈略がないソロになってしまい、またそう…
ジャズがある程度弾けるようになってくると、必ずどこかで次の二択を選ばなくてはならない瞬間が訪れます。 ソロを弾き始めて2~3コーラス目、ここから新しい展開が欲しいという場面で、
ジャズにおいて意志の伝達が重要であることは以前書きました。これをもう少し具体的に解説します。 例えば自分のソロを終えるとき、『はい、ソロ終わったよ、誰か次弾いてね』という意志を伝達しなければなりません。
即興で行うジャズの演奏には「意思の伝達」が必要不可欠となります。 例えば、イントロを出し、『はい、ここから入ってください』という意思の伝達、『今から自分がソロを弾きますよ』という意思の伝達、『ここ、盛り上げたいのでよろしく』という意思の伝達…
アドリブがある程度出来るようになってくると必ず、休符をどう入れるかが課題となってきます。 単純に休符が全然無いというケースや、休符はあるけど効果的に活用できていない、などなど。
アドリブがある程度できるようになってくると、次のような症状が必ず出てきます。 中級者のアドリブは、それらを克服することが課題となります。
例えばC△7からA7に行くとします。 このとき、俯瞰できていない人はC△7を弾いているときはC△7しか見えていません。 そしてA7に入った瞬間、あるいはちょっと遅れてからA7を認識すると思います。
アドリブがある程度できるようになってき、コードトーンも的確に使えるようになってくると、じゃあそろそろ小節をまたいでみよう、コードとコードの境目を崩していこう、となります。 しかし、これがなかなかできません。 なぜなら、初心者から中級者は”今“…
ジャズというとⅡーⅤと言われますが、ビバップをよくよく聞き込むと、実はそうでもないことがわかります。 ⅡーⅤなのにシンプルなメロディを弾いていたり、教科書みたいにⅡーⅤーⅠときっちり弾ききっていなかったり、あるいは完全に無視していたり……。 そして、聴い…
コーネル・デュプリーって知ってる? 名サイドマンとして名高いコーネル・デュプリー(Cornell Dupree)というギタリストがいます。 一般的な知名度はあんまり高くなく、実は僕も数年前まで知りませんでした(音は聴いたことあるはずですが)。 ギタリスト同…
教室にジャズを学びにくる生徒さんが増えて、僕自身も改めてジャズを教えながらジャズを学んでいます。 そんな中、浮き彫りになってきたのがジャズに絶対必要な「到達→破壊」というプロセスです。