八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

ギター講師八幡謙介がギターや音楽について綴るブログ。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「好き」がこじれると、人は小さな独裁者になる

「好き」という感情は基本的にはいいものです。 一方「嫌い」という感情はあまりよしとされません。 しかし、これらの感情をよく観察してみると、「嫌い」の方がわりと平和的に収まることが多く、「好き」の方が他者に迷惑をかけたり攻撃的になるケースがあ…

アドリブでコーラス間をフレーズでまたぐことは大事だが、それがゴールになると全体がぼやける

アドリブがある程度できるようになってくると、フレーズでコーラスをまたぐことを練習します。 なぜコーラスをまたぐかというと、「逸脱」と「予告」のためです。 <逸脱> これはこのブログで何度も言っていますが、ジャズをジャズたらしめるための考え方で…

自分の核となるものがある人ほどそれ以外のことをたくさん経験した方がいい

例えばギターを弾いてプロを目指すとします。 それがその人の核です。 そこでよくあるのが、「ギターや音楽だけ突き詰めるべきか、それとも他のことも経験するべきか?」という疑問。 ギターを弾いてミュージシャンを目指しているのに、小説や漫画を描いたり…

ギターのコードチェンジが苦手な方は次のコードをイメージするタイミングを考えてみよう

コードチェンジが苦手という方は多いと思います。 ここで言う「コードチェンジ」とはコード進行のことではなく、コードからコードに移ることです。 ひとつひとつのコードはちゃんと押さえられるけど、複数のコードをテンポに合わせて押さえていくことができ…

壊れかけのRadio/徳永英明 歌詞解説

本作は【Radio】というガジェットを軸にして淡い景色が流れていく、いかにも詩といった感じの歌詞です。 本作を読み解くキーはもちろん【Radio】ですが、これにはふたつの意味があります。 ひとつは物理的なモノとしてのラジオ、もうひとつはメタファーとし…

アドリブに段取りは必須 段取りを組むことでアドリブはより生き生きする

僕が横浜ギター教室でアドリブを教えるとき、必ず段取りを決めるようにしています。 段取りとは、大きく見るとソロ全体でどこに向かうか。 小さい範囲だと、1コーラス目はこう弾いて、2コーラス目はこうする、コーラスの境目はフレーズでまたぐ、できるだけ…

初心者が今すぐできるアドリブ上達法は、演奏中に後悔や反省をしないこと

横浜のギター教室でアドリブを教えていて、いろんなタイプの方を見てきましたが、どんな方にも100%当てはまるのが、演奏中に自分のプレイを後悔したり反省することです。 『今のミスったな…』 『このフレーズじゃなかったのに』 『これってコードトーン合っ…

コードヴォイシングの転回形をギターの指板で理解しよう 4

これまでの記事。 k-yahata.hatenablog.com k-yahata.hatenablog.co k-yahata.hatenablog.com ここまででコードのの引き算、転回形、さらに引き算、そして転回形を動かすということをご説明してきました。 では最後に転回形でコードをつなげていきましょう。…

コードヴォイシングの転回形をギターの指板で理解しよう 3

これまでの記事。 k-yahata.hatenablog.com k-yahata.hatenablog.com ここまでで、コードの原型から引き算→転回→さらに引き算、と変化してきました。 では今度は、これらのヴォイシングを「動かす」ということをやってみたいと思います。 ヴォイシングを動か…

コードヴォイシングの転回形をギターの指板で理解しよう 2

前回の記事。 k-yahata.hatenablog.com 前回はCの転回形をご説明しました。 今回はそれらのコードをさらに引き算する方法をご説明します。 転回形をさらに引き算する <EGC>と転回させたコードを、さらに引き算してみましょう。 1・2弦だけにすればGC、2…

コードヴォイシングの転回形をギターの指板で理解しよう 1

本ブログでコードヴォイシングについて何度も書いているので、そちらについてはぼんやりと理解している人も多いかと思います。 今回は一歩進んで転回形のお話をしたいと思います。 「転回形」とは、コードの積み方を変えていくことです。 例えば<ドミソ>を…

コードヴォイシングをしっかり学んでおくとプロの現場に即応できるようになる

横浜のギター教室でプロになりたての生徒さんがいますが、実践的なコードヴォイシングを教えていたところ、バッキングがめきめき上達し、今では周りのギタリストがついて来られないほどギターのコードワークに精通するほどになりました。 何を教えたのかとい…

横浜ギター教室を月2回受講必須にした結果、停滞する生徒さんがいなくなった

以前は横浜ギター教室では月1回からレッスン受講OKとしていました。 しかし、月1回ではどうしても間隔が空きすぎてしまい、前回のレッスン内容を忘れていたり、方向性が無意識に変わっていたりして、結局生徒さんの理解や上達が停滞してしまうということが分…

ただただ機材をあれこれいじってきたおかげで機材の相談に乗れるようになった

横浜にギター教室を移してから10年、積極的にやってきたことがあります。 それは機材をただただいじることです。 ブログにも時々書いてきましたが、機材を買って、何を作るというのでもなく、ただただそれをいじって特徴を掴むということをずっとやっていま…