2015-01-01から1年間の記事一覧
ジャズギターは、ジャズの中でも存在感を示すことが困難な楽器です。 そのため、他の楽器の特徴を模倣し、「ほら、ギターでもできるよ」とある種の虚勢を張ることで自己主張を続けてきました。
「ジャズに人が集まらない理由」でもジャズミュージシャンのダサさを書き、一定の反響がありましたが、僕はその中でも特に、フュージョン系ジャズギタリストの衣装のダサさには昔から辟易してきました。
これまで、ジャズギターはそもそもジャズの中でポジションが中途半端であることや、機能的に他の楽器と同じようなことから「なんでもできる」と勘違いしやすい、ということを書いてきました。 さらにジャズギタリストには、なぜか他楽器への対抗意識が強いと…
①ロックを始める ②ライブなどの活動を行うも、ロックのパフォーマンスになんとなく疲れてくる ③ジャズを知る ④ジャズならロックみたいにパフォーマンスしなくてもいいと勝手に解釈 ⑤ジャズギタリストになる
ジャズは様々なフォーマットで演奏されます。 最もポピュラーなのは、ウッドベース、ドラム、ピアノ、そして管楽器です。 それ以外にも、大所帯のビッグバンド、ドラムレストリオ、デュオ、ソロなどがあり、好みが分かれるところです。 そんな中ジャズギタリ…
ジャズには独特のリズムがあります。 それがスゥイングです。 分からない場合は、シャッフル(タッカタッカと跳ねるリズム)と似たようなものだと思ってもらって結構です。
ジャズギタリストは「何でも屋」です。 通常のソロやバッキングに加えて、ピアノのような複雑なヴォイシングを使ったり、ベースラインを弾いたり、パーカッションのようなアタックを加えたり、さらにはそれらを同時に行うことも可能です。 しかし、これらは…
ジャズギターは、楽器の構造上、あるいはサウンドの性質上、どうしてもジャズの中心的な楽器にはなれないということをご説明しました。 しかし、なぜかギタリストは――ジャズに対する初期衝動もないのに――ジャズの世界で圧倒的な人口を占めています。
ジャズギターの大きなディスアドバンテージとして、サウンドがあると思います。 いや、僕は大好きですよ。 ケニー・バレルやグラント・グリーンの枯れた渋いサウンドは、今聞いても鳥肌ものです。
ギター(特にエレキギター)という楽器は、様々なジャンルの音楽に使われます。 そして、ギタリスト以外はわかりにくいかもしれませんが、ギターの世界には、どのジャンルを演奏しているか、あるいは単純にどのジャンルが弾けるかによってカーストが存在しま…
ジャズギターは、ジャズ演奏のあらゆる局面で中途半端になりがちです。 必ずそうなるとはいいませんが、そうなりがちであることは否めません。 ソロの花形はやはり管楽器ですし、ハーモニーはピアノに比べてどうしても劣ってしまいます。
芸事において、「初期衝動」とはかなり重要なものです。 生まれてはじめて観たアーティストに魂を揺さぶられ、以後その道を突き進んできた、というアーティストは大勢います。
「ジャズに人が集まらない理由」に続き、聖域なきジャズ批判第二弾を開始したいと思います。 今回は僕の古巣といってもいいジャズギターです。
演奏には二種類あります。 記号に支配されたものと、記号を越えたもの。 前者はいくら上手でも冷たく、遠い印象です。 後者は下手でもなにがしか伝わるものがあるはずです。
フレーズは弾けるのにいざと通しでソロを弾いてみると必ず詰まる箇所がある、ということは多いかと思います。 僕もTrilogyを練習していてそういう部分がいくつかありました。 それを克服するための練習法を探っていくうちに、あることに気がつきました。
速弾きは、ざっくり言うと二種類あります。 ひとつは弾けている速弾き、もうひとつは、弾けてしまっている速弾きです。 弾けている速弾きとは、体を無理なく使い、リラックスした状態で弾けているもの。 弾けてしまっている速弾きとは、力みや無理なフォーム…
音楽を、自分の技能を証明するためのツールだと捉えている人が意外と多いような気がします。 「自分はこんな技術を持っているよ」「こんな難しいチェンジでもすらすら弾けるよ」……そういった文脈で演奏されている楽曲は、聴けばすぐわかります。
フェンジャ ST62-TXレビュー 以前購入したフェンダージャパンのST62-TX。 1ヶ月半ほど使っていると、音が少し変化してきました。
以前こちらの記事で、『表現とは自分が”表現”という行為を行うことではなく、他者に自分の意図する感情をもたらすことが目的である』と述べました。
表現とは何かを考えてみましょう。 表現は、必ず他者に向けて行われる行為です。 では、他者に向けて何かを行えばそれが全て表現になるのかというと、答えはNOです。
連日、演奏技術や上手さについて書いてきました。 音楽は技術ではない、上手い=いい音楽とは限らない、という僕の意見に賛同してくださる方が多く、ほっとしています。
申し分なく上手い演奏を聴いたにもかかわらず、どうも楽しめなかった、好きになれなかったとき、人は困惑します。 恐らく、音楽に詳しい人ほど、楽器に親しんだ人ほどその困惑は強いはずです。
音楽における価値は様々で、「上手い」はその中で決して上位にあるわけではなく、時としてそれが音楽的価値を貶めてしまうこともあります。
日本人は概ね、安定的なアドリブスキルの習得を目指します。 そして、それが習得できたときどうなるか?ということを書いておきます。
アドリブについて、ここ最近考えがまとまってきました。 まず、先日書いたように、安定的にアドリブを生産できることを目指すのは間違いです。 10年もやってれば安定には何もないということがよくわかります。
アドリブ演奏がどこか日本人の気質と合わないのは、日本人独特の安定志向によるものだと僕は考えます。
チューニングをチューナーでちゃんと合わせたにもかかわらず、いざ弾くといきなり狂っているということがたまにあると思います。 これに関する幾つかの原因を挙げてみましょう。
YAMAHA THR 先日購入したYAMAHA THR10xの意外な効用をご紹介します。 と、その前に、僕はYAMAHAさんの回し者でもなんでもありません。 僕みたいなもんに天下のYAMAHAからオファーが来るはずがありませんしねw
ギターのメンテを済ませ、新しいアンプも導入し、速弾き研究を再開しています。 改めてイングヴェイのトリロジーを。 今日は主に右手首の角度を探っていました。
フェンダージャパンのストラト、ST62-TXを購入したので軽くレビューしておきます。 今回は人生初、現物を弾かずにネットでギターをポチしました。 まあ、価格帯と欲しい音、色などを総合するとこれしかないって感じだったのと、だいたいサウンドも想像できた…