八幡謙介ギター教室in横浜講師のブログ

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質問への回答 26 現代ジャズミュージシャンの共通問題

peing.net

 

この質問内容のような煩悶は、現代ジャズミュージシャンなら誰しもが一度は経験します。

改めて書くと、

 

・ビバップはジャズの基本であり王道だが、既にやり尽くされた音楽。

・2018年の今やるべき音楽であるとは思えない。

・かといって難解なコンテンポラリーも好きになれない。

・自分でちょうどいい曲を作るのも何か違う…

 

じゃあどうしよう?

という問題です。

もちろん、コンテンポラリージャズが好きな人はそっちに行くだろうし、作曲に興味があれば曲をつくっていくでしょう。

しかし、バップが好きで作曲に興味ない人は、上達すればするほど行き詰まってしまいます。

 

この質問者様は現代のポップスをバップ風にアレンジするというところに活路を見いだしているようですが、(別に水を差すつもりはありませんが)実はそれももうやりつくされています。

僕もジャズミュージシャンをやっていたときは、比較的新しい音楽(J-POP、アニソン、アイドルソング、ゲームソング)をバップ風にアレンジしてよくやってましたが、はっきりいってすぐに厭きました。

結局それも、題材が現代の楽曲になっているだけで、やっていることは伝統的なバップの文脈にすぎないし、「こんな曲をジャズにしてみました、どう? どう?」という出オチ的な手法に自分でうんざりしてきたので。

 

 

となると八方ふさがりのように思えますが、実はそうでもありません。

要は、音楽に対する視点が大きすぎるのです。

ジャズミュージシャンはともすれば「ジャズの歴史の流れが…」とか「ジャズはこうあるべき」とか「ジャズの未来を考えて…」と、マクロな視点から今(これから)自分がどんなジャズをするべきかを考える癖があります。

そんなもんは全部無視して、自分が心から楽しめる音楽をやればいいのです。

そもそも、あなたは自分がジャズの未来を担うほどのミュージシャンだと思っているのでしょうか?

そんなことはありません。

あなたも僕も、しがないジャズミュージシャンであり、何をしてもジャズの歴史に名前なんて残りませんし、ジャズの未来も変わりません。

だったら自分の好きなことをやった方がよくないですか?

そう考えたとき、少なくとも僕はジャズの未来についてはどうでもよくなりました。

と同時に、ジャズの歴史を以前よりも大事に考えるようになってきました。

そうして、今レッスンで教えていることは現代ジャズミュージシャンからすれば古くさいことですが、僕自身楽しんでいますし、生徒さんからも分かりやすいと評判です。

 

ジャズを長年やっていると、必ずジャズ全体から自分を考える癖がついてしまいます。

その殻をやぶって、”自分”からスタートすると案外簡単に答えが出るのではないかと僕は思います。

僕自身は、17歳ぐらいのときに初めて聴いたジャズがバップで、それがかっこよかったので、今でもその雰囲気をジャズに求めているというだけです。

現代ジャズの意義や、ジャズの未来なんぞどうでもいいです。

あと、ジャズミュージシャンと一切つるまないし、レッスン以外でジャズの仕事もしないので、ジャズ界の評価もどうでもいいです。

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